髪のボリュームが減ってきた、つむじや髪の分け目が広がってきた・・そんな薄毛の悩みを解消する方法に増毛エクステがあります。
増毛エクステは自毛を活かした増毛法であり、育毛剤や発毛剤のように副作用の心配がないため近年注目されています。
薄毛に悩んでいる人で増毛エクステに関心を持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし増毛エクステが他の育毛ケアやウィッグ、植毛と比較してどのようなメリットがあるのかをご存知の人は少ないでしょう。
さらに、施術時間や期間、費用がどの程度かかるのかは気になるところです。
増毛エクステの効果やメリットやデメリット、費用など、特徴を解説します。
増毛エクステとは?その効果と特徴
そもそも増毛エクステはどのようにどのような増毛法なのでしょうか?
増毛エクステの仕組みやメリットを紹介します。
増毛エクステとは?
「増毛エクステ」とは、自身の毛髪に人工毛を結びつけて増毛する方法です。
エクステンション(付け毛)の技術を活用しています。
物理的に毛髪が増えるため薄毛の部分がボリュームアップし、気になる部分の薄毛をカバーすることができます。
現在の人工毛は非常に精巧で品質も高く、種類も豊富です。
自毛の髪質や色に近い人工毛を増毛すれば自然な仕上がりとなります。
増毛エクステはどのように髪の毛につけるのか
増毛エクステは一本の毛髪の根本に2~8本の人工毛髪を結びつけます。
溶剤や接着剤を使用しないため頭皮や毛髪に負担をかけることはありません。
また、「結びつける」とは言っても結び目は非常に小さく目立たないため他の人にエクステをしていることがわかってしまうことはないでしょう。
増毛エクステの施術時間
増毛エクステは一本の毛髪に複数の人工毛を結びつけます。
もし数百本の自毛に施術を行うと時間がかかるのでは?と心配する人もいるでしょう。
しかし施術に長時間かかることはないのでご安心ください。
サロンによって施術時間は異なりますが、一般的に400~500本の人工毛を結びつけるための所要時間は1時間程度です。
美容院でカットやパーマをかける時間とそれほど大きな違いがないということが理解できるのではないでしょうか。
カラーやパーマは可能?
増毛エクステで使用する人工毛は非常に丈夫にできています。
人工毛を装着後のカットやパーマ、カラーリングも問題なくできるので自身の好みのヘアスタイルを実現できます。
また、増毛エクステは施術後に定期的なメンテナンスは必要なものの、日々のケアに関しては普通どおりに行えます。
増毛エクステはいくらかかる?
どのような便利なサービスでも値段は気になるポイントでしょうか。
増毛エクステは平均的に一回の施術(400本)で1万円前後の費用が必要となります。
ただし、店舗によっても技術内容によって異なりますし、本数が多いと割引価格を設定しているなどサービス内容によっても変化します。
一概にいくら、とは言えないため関心のある店舗があればきちんと価格を確認してください。
増毛エクステをおすすめしたい人
薄毛の悩みは人それぞれです。
増毛エクステはどのような薄毛に向いているのか、増毛エクステをおすすめしたい人を紹介します。
髪が痩せてきた人
脱毛している、とあまり感じていないものの毛髪が痩せてハリやコシがなくなってきた人に増毛エクステはおすすめです。
髪の毛が細くなると髪全体のボリュームがなくなり、思い通りのヘアスタイルを実現できなくなる上に薄毛に見えてしまいます。
増毛エクステを行えば毛髪の本数が増えるためボリュームアップし、希望のヘアスタイルに仕上げることができます。
薄毛が限定的な人
髪の分け目が広がってきた、生え際が寂しくなってきた、というように髪の一部の薄毛が気になる人にも増毛エクステは最適です。
ウィッグは生え際や分け目の薄毛をカバーすることができません。
どうしても人工毛と自毛とのギャップが生まれ見た目が不自然になってしまうからです。
しかし増毛エクステであれば自毛をベースに増毛するため自然な仕上がりとなります。
定期的にメンテナンスができる人
増毛エクステは人工毛髪を自毛結びつけるため、髪の毛が伸びと結び目の位置が変化します。
さらに、もし自毛が抜けてしまうと結びつけた数本の人工毛髪も抜けてしまいます。
そのため、1ヶ月~3ヶ月に一回はリペアやリタッチなどのメンテナンスが必要になります。
結び目の位置をずらさなくてはいけませんし、新たな人工毛を結びつけることもあります。このようにメンテナンスに手間や時間を割ける人は増毛エクステが向いています。
増毛エクステに向いていない人
自然に薄毛をカバーできる増毛エクステではあるものの向いていない人がいます。
増毛エクステをおすすめしない人を解説します。
妊娠中、出産直後の人
妊娠中や出産直後の人に増毛エクステはおすすめしません。
妊娠中や出産直後の人はホルモンバランスが崩れている状態のため脱毛しやすくなるからです。
脱毛すると結びつけた人工毛も抜けてしまい、却って薄毛が目立ってしまいます。
妊娠中や出産直後の人が、ホルモンバランスが整うまでに一時的に薄毛をカバーしたい、という気持ちは理解できます。
しかし増毛エクステは逆効果のため別の方法を検討したほうがよいでしょう。
薄毛の範囲が広い人
増毛エクステはもともとある毛髪を活用するため、あまりにも髪の毛が少ない人、薄毛の範囲が広い人はエクステだけではカバーできません。
いくらに人工毛が人間の毛髪に近くても量が多いと不自然な仕上がりになります。
増毛エクステのメリット
様々な薄毛をカバーする方法の中で、増毛エクステにはどのような強みやメリットがあるのかを紹介します。
自然な仕上がりとなる
施術後の見た目の自然さは増毛エクステの大きなメリットです。
薄毛の状態によってエクステの量を調整できるので不自然に毛髪の量が増える、ということはありません。
自分の好みのヘアスタイルを楽しむことができます。
湿気や水分に強く、運動しても問題ない
ウィッグは装着後に頭皮との間に水分や湿気が入ると「ずれる」ことがあります。
しかし増毛エクステは特殊な技術で自毛に結びつけているためそのような心配は無用です。
プールに入っても、雨に濡れても、激しい運動しても人工毛がずれることがないため、思う存分アクティブに過ごすことができます。
頭皮に負担をかけない
ウィッグは頭皮に密着するため通気性が悪くなり蒸れることがあります。
蒸れると不快に感じるのはもちろんのこと、皮脂が原因で雑菌が繁殖し不潔な状態になります。
このような状態は育毛という観点では好ましくない環境と言えます。
増毛エクステは毛髪に施術するため頭皮に悪影響を与えることはありません。
ウィッグと比較すると経済的
育毛や発毛をカバーする製品や療法は高額なものがあります。
例えば、既製品のウィッグの価格は数万円から数十万円で、フルウィッグや植毛手術を行うと最低でも数十万円の費用がかかります。
また、頭皮に直接育毛成分を注入する育毛メソセラピーは一回10万円前後の費用が必要で複数回実施しなければいけません。
その反面増毛エクステは定期的なメンテナンスが必要とはいえ、カラーリングやパーマを行う値段とあまり変わりません。経済的に非常にお得です。
増毛エクステのデメリット
増毛エクステにはデメリットもあります。
検討している人はデメリットも忘れないでください。
髪の毛がないとできない
増毛エクステは毛髪を生やす、健康な毛髪を育てる、という目的ではなく元々生えている毛髪を活用して薄毛をカバーするものです。
毛髪が非常に少ない人、抜けきった人には施術はできません。
脱毛すると目立つ
増毛エクステは一本の自毛に複数の人工毛を結びつけるため、一本の毛髪が抜けると複数の毛髪が抜けることと同様の状態になります。
特に髪の毛が長い人や太い人が脱毛すると目立ってしまいます。増毛エクステを行うのであれば脱毛防止のため、自毛の育毛ケアも行ったほうがよいでしょう。
自分では取り外しができない
エクステンションは簡単に外れないようにしっかりと固定します。
そのため自分で取り外しができません。
もし増毛して自分の希望と異なる仕上がりになったとしても簡単にやり直しができないので、少しずつ慎重に増毛したほうがよいでしょう。
増毛エクステの注意点
増毛エクステは自然な仕上がりでヘアスタイルを楽しめます。
しかも簡単に外れることもないので周りの目を気にせず行動の制限も少ない便利な施術です。
しかし装着時には気を付けなければいけないことがあります。増毛エクステの注意点を紹介します。
細かいクシの使用はNG
増毛エクステは細かいクシや目の詰まったクシで梳かすことはNGです。
人工毛の結び目がクシに絡むことがありますし、結び目の位置がずれてしまう可能性があるからです。
増毛エクステで人工毛を装着した後は幅の広いクシでブラッシングするようにしましょう。
高温のヘアアイロン、縮毛はNG
増毛エクステで使用される人工毛は非常に丈夫で少々の熱やパーマ、カラーリングにも耐えられます。
しかし200℃近い高熱を加えると溶けてしまう可能性があります。
高温のヘアアイロンを使用する縮毛矯正は避けてください。
増やしすぎない
増毛エクステで使用する毛髪は人間の毛髪に近いものではあるものの、あまりにもその量が多いと見た目が不自然になり手触りにも違和感が出ます。増
毛エクステはあくまでも部分的な薄毛をカバーするためのものであるため、増やしすぎないようにしてください。
毛髪の全体量の20%を越えると見た目が不自然になります。
増毛エクステのお店選びのポイント
自身の希望に合う増毛エクステを行うためにはどうすればよいのでしょうか?
後悔しないお店選びのポイントを紹介します。
増毛エクステはどこでできる?その特徴
現在、増毛エクステは様々な業態の店舗で行っています。
それぞれの特徴やメリット、デメリットを紹介します。
増毛エクステ専門店
まずは増毛エクステの専門店です。
増毛エクステに関するノウハウや技術を有していますし人工毛の種類も豊富です。
安心して任せることができるでしょう。
ただ、専門店の数があまり多くないことや美容師が在籍していないとカラーやパーマができないということがデメリットかもしれません。
法律では美容師以外がカットやパーマ、カラーを行うことを禁じています。
ヘアサロン、美容院
増毛エクステを行うヘアサロンや美容院は増えています。
美容師が人工毛を装着した後にパーマやカットを行ってくれますし、メンテナンス時にも配慮して自然なヘアスタイルにしてくれます。
ただし、増毛エクステにカットやパーマをセットにした料金設定にしていることが多いため費用が高くなる傾向があります。
また、増毛エクステの施術を行ったサロンでないとカットやパーマを行う際にエクステをしていることを申告する必要があります。
デメリットと言えるかもしれません。
エステティックサロン、ネイルサロン
エステサロンやネイルサロンも増毛エクステが可能な店舗があります。
メリットは料金の安さです。
エステティックサロンやネイルサロンは競争が激しいため様々な特典やサービスを提供している店舗が多く存在します。
複数の店舗の価格やサービスを比較することによってお得に施術を受けることができるでしょう。
ただし、増毛エクステ専門店と同様にパーマやカットはできません。
人工毛の種類は豊富なのか
毛髪の質は人によって様々です。
色の違いもありますし細い人や太い人もいます。
見た目の自然さを演出するには自身の毛髪に近い人工毛を装着することが必須です。
また、施術後にパーマやカラーを楽しみたい、という人もいるでしょう。
そのような人には耐性の強い人工毛が必要になります。人工毛の種類が豊富かどうかは店舗選びの大きなポイントです。
通いやすい場所、時間なのか
増毛エクステを行うと定期的なメンテナンスを必ず行わなければいけません。
そのため通いやすい場所にあるのか、また希望する時間に営業しているかどうかはお店選びのポイントです。
増毛エクステをしていることを周りの人に知られたくない、という人は、なるべく知人に会わないような場所、という観点でお店選びをしましょう。
まとめ
増毛エクステは自毛を活かしながら薄毛をカバーし、自然なヘアスタイルを維持できる便利な増毛法です。
ただし、自毛を活かして増毛するため向き不向きがあることも事実です。
特にAGAのような進行形の脱毛症にはあまり向いていません。
薄毛をカバーするには自身の薄毛の状況を把握して最適な方法を選択してください。