基礎知識

若ハゲの症状や特徴は?原因から改善、予防法まで徹底解説!

「若ハゲ」というと、M字のようにハゲてくる若い男性のイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

しかし、そもそもハゲは中高年に多いもののはず。
なぜ、若ハゲが始まってしまうのでしょうか。

20代からハゲが始まることもあり、大きな悩みとなってしまいます。

ここでは若ハゲの症状や特徴について詳しくお伝えしていき、その原因、改善・予防法についても言及していきます。

若ハゲの症状や特徴は?

若ハゲの症状は特有であり、いくつかのパターンに分けることができます。

また若ハゲは男性だけではなく、女性に対しても生じることがあります。

ここでは、若ハゲの症状や特徴について詳しくお伝えしていきます。

若ハゲにみられる特有の症状

若ハゲは20代から30代に発症するもので、一般的には10%~20%の割合で生じることが知られています。

「若ハゲ」には明確な基準というものはないのですが、

  • 頭頂部
  • 生え際
  • 前頭部

にハゲや薄毛が生じるものを指しています。

そもそも私たちの毛髪は、1日に50本程度は生え変わると言われていますので、それくらいの抜け毛があるからと言って若ハゲとは言いません。

しかし、その本数を明らかに超えて、1日に100本以上もの毛髪が抜けている状態が続いているのであれば、何らかの対策が必要だと考えられます。

頭頂部から若ハゲが始まっているケースであれば、少しずつつむじが広がっていることによって気づくことが多いです。

生え際の場合には、M字に後退してくることによって気づきます。

前頭部であれば、額が広くなってくることが分かります。

何かしら、このような異変に気付いたのであれば、早めに対処法や治療法に取り組んでおくことが大切でしょう。

若ハゲになりやすい人の特徴は

若ハゲの原因については次の章で詳しくお伝えしていきますが、同じ要素を持っているとしても、発症しやすい人としにくい人がいます。

それは、お父さんやお爺さんがハゲているような場合。
つまり「遺伝」です。

若ハゲが生じる原因は完全に解明されているわけではありませんが、直接的な原因となる男性ホルモンは誰もが持っているものです。

しかし、それでも発症する人としない人に分かれるのは、遺伝的な要素がとても大きいことが分かります。

ただし、遺伝的な要素を持っているとしても、必ずしも発症するわけではありません。
ストレスや睡眠不足、栄養不足などのきっかけがあって発症することがほとんどです。

そのため、遺伝的な要素が考えられる人であれば、日ごろから発症の原因となるものを取り除くようにしておかねばなりません。

女性でも若ハゲになるの?

若ハゲは男性のイメージがありますが、実は女性でも発症することがあります。

ただし、男性では「AGA(男性型脱毛症)」と診断されることに対して、女性の場合では「FAGA(びまん性脱毛症)」と診断されることが多くなっています。

女性においても、男性と同様の原因によって症状が現れますが、ホルモンバランスの乱れによって生じることが多くみられます。

女性の場合、妊娠や出産、更年期など、ホルモンバランスを急激に崩してしまう時期がありますが、その時期に若ハゲがよくみられます。

ホルモンバランスの乱れによって自律神経が乱れてしまうことが大きな原因でしょう。

そのため、ストレスを積み重ねないように過ごすことが大事で、健康的な生活が女性の若ハゲを予防する方法であると言えます。

若ハゲの原因

  • 男性ホルモン
  • 遺伝
  • ストレス
  • 生活習慣の乱れ

若ハゲの主な原因は、上記4つのポイントにまとめることができます。

どのような内容なのか、詳しくお伝えしていきましょう。

男性ホルモン

男性の若ハゲの90%の原因はAGA(男性型脱毛症)であると言われます。

AGA(男性型脱毛症)とは、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンが、5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結合することがきっかけとなって生じることが分かっています。

これら2つの物質は、「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンへと生まれ変わり、これが直接的な原因となるのです。

このDHTは、毛根の毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と呼ばれる部分に結合し、毛髪の成長を止めてしまいます。

そのため、本来であれば太く長い毛髪へと成長するはずが、細く短い間に抜け落ちてしまうようになるのです。

遺伝

上記でもお伝えしましたが、お父さんやお爺さんにハゲの人がいる場合、遺伝的な要素によって生じやすくなると言えるでしょう。

というのも、先ほどお伝えしたテストステロンや5αリダクターゼといった男性ホルモンや酵素は、誰にでも存在するものです。

しかし、これが結合してジヒドロテストステロン(DHT)になり、脱毛因子が増加するのは、まさに遺伝的な要素が大きいと言えるのです。

なぜ遺伝するかについては明らかではありませんが、5αリダクターゼの活性度が高かったり、男性ホルモン受容体に結合しやすいのは、遺伝的な要素が強いのだろうと考えられているのです。

どうしても遺伝的な要素は、引き継がれてしまうことになりますから、お父さんやお爺さんにハゲや薄毛がいるのであれば、注意が必要でしょう。

ストレス

男性ホルモンや遺伝的な要因は、若ハゲを作り出す大きな原因になりますが、それらの要因を持っているからと言って、必ず生じる訳ではありません。

それらは、何かのきっかけによって、発症の原因となるからです。
そのきっかけとして挙げられるものが「ストレス」であると言えます。

ストレスは、人間関係や仕事などで生じるだけではなく、睡眠不足や栄養バランス、喫煙・飲酒習慣などによっても生じます。

ストレスは自律神経を乱れさせてしまう大きな原因になることが分かっており、全身の血流を停滞させてしまうのです。

すると頭皮に十分、栄養を届けられなくなってしまい、ついには男性ホルモンを乱れさせてしまうようなことが起きてしまうのです。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは、ストレスと共に若ハゲを発症させてしまう原因として挙げられるものです。

  • 睡眠不足
  • 栄養不足

生活習慣がみだれると、主にこの2点が若ハゲを発症させてしまう原因となります。

睡眠不足は、心身ともにストレスを蓄積させてしまう原因となり、身体を緊張状態とさせ、血流を停滞させてしまいます。

休日に寝だめをするような人も多いと思いますが、寝だめはさらに生活リズムを崩してしまう要因になると言われています。

栄養不足は、外食やコンビニ食が多い人や偏食気味の人に生じます。
健康な毛髪には頭皮に栄養をしっかりと送り届ける必要があります。

しかし、栄養不足になってしまうと、必要な栄養分が不足してしまうのです。

若ハゲの改善・予防法

  • 正しいヘアケア
  • 生活習慣を整える
  • 市販の育毛剤・発毛剤
  • AGA治療

若ハゲの改善・予防法として、上記4つのポイントにまとめました。

ただし、まずは若ハゲを早期に発見して、いち早く対処法に取り組むことが大切です。

若ハゲの原因は上記でもお伝えしましたが、いったんハゲてしまうと、なかなか改善させるには時間を費やすことになるからです。

早く発見すればそれだけ早く改善させることができるということですから、気になっているのであれば、すぐに対処法に取り組むことをおすすめします。

正しいヘアケア

  • シャンプー
  • ドライヤー
  • ブラッシング

正しいヘアケアの方法については、大きくこの3つを意識しておくといいでしょう。
ほとんどの人が、正しいヘアケアが行えていないからです。

洗髪は毛髪全体にお湯を馴染ませてから行うようにします。

シャンプーを手に取って、しっかりと泡立てて毛髪に馴染ませ、頭皮を優しくマッサージするようにします。

シャンプー後にはしっかりとお湯で洗い流すことが大切です。

シャンプー・トリートメントの後は、タオルによって頭に覆い、頭皮を揉むようにして水分を吸収させるようにします。

ドライヤーは前髪から順番に乾かしていきます。

同じ部分に当てすぎないようにして、大きなストロークでまんべんなく乾かすことがポイントです。

ブラッシングする際には、毛先から優しく通していくことが大切です。

根元から通してしまうと、絡まったり、引っ掛かったりするために、頭皮に負担をかけてしまうことになるからです。

生活習慣を整える

生活習慣を整えることは、自律神経のバランスを整えることに繋がり、全身の血流を高めることに繋がります。

特に意識しておきたいポイントは、下記のの3点です。

  • 睡眠時間・睡眠の質
  • 栄養バランス
  • ストレス解消

 

睡眠については、時間と質を意識します。

時間は早寝早起きが基本で、6時間~8時間くらいの睡眠時間は確保するようにします。

また、起床時に朝日をしっかりと浴びておくことで、睡眠の質が向上することが分かっています。

睡眠が改善されると、自律神経が整いやすくなり、全身の血流量を高めることに繋がります。

栄養バランスは毛髪の健康を守るためにはとても重要です。

健康で丈夫な髪を作るためには、「タンパク質」「亜鉛 」「ビタミン」をはじめとして、「カルシウム」「銅」などのミネラルも重要だと考えられています。

基本的には普段の食事から補うようにします。

外食やコンビニ食は避けるようにし、野菜やキノコ類、海藻類、魚などを多めに摂るようにすればいいでしょう。

どうしても、偏ってしまうようであれば、サプリメントを活用することも検討してみましょう。

ストレスの解消は、睡眠や栄養バランスを活かしていくためにも重要です。

ストレスが蓄積しないように、解消方法を見つけることや趣味や運動に取り組むようにしましょう。

市販の育毛剤・発毛剤

分け目やM字の後退が目立ってきたような場合には、市販の育毛剤や発毛剤を活用するようにします。

それらには、毛髪を育て、頭皮の血流を高める成分が含まれています。

つまり、頭皮や毛髪の外側から、アプローチすることができるのです。

そのため、ヘアケアや生活習慣の改善と共に、早めに育毛剤や発毛剤を活用することをおすすめします。

AGA治療

AGA治療とは、若ハゲの原因となる男性型脱毛症の治療を専門としたクリニックです。

薬物治療などによって、症状を改善させることが目的となっています。

若ハゲは脱毛したからと言って、改善しない訳ではありません。

治療に取り組むことによって、男性型脱毛症の原因となる男性ホルモンに対してアプローチすることができますので、まず症状を食い止めることが期待できます。

早期に発見して早期に治療を開始すれば、それだけ早く改善させることにも繋がるのです。

まとめ

「若ハゲ」の症状から特徴、原因、対策法まで詳しくお伝えしました。

若ハゲは字の通り、20代から30代の人に生じる症状で、M字や頭頂部ハゲなどが見受けられるようになります。

若い頃からハゲてしまうと、大きな悩みを抱えストレスとなってしまい、悪循環となってしまいます。

そのため、自身で生じている原因を掴み、対処法に取り組んでおくことが大切です。

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