CMでお馴染みの発毛剤「リアップ」。
リアップは1996年に大正製薬から発売され多くの販売実績がありますが、現在リアップの後発品(ジェネリック)が数多く発売されているのはご存知でしょうか?
リアップは発毛成分ミノキシジルを配合した発毛剤として大正製薬が特許を持っていました。
しかしが、2018年に特許が切れたため、複数のメーカーからもミノキシジル配合の発毛剤が発売されています。
一般的にジェネリック品は先発品より価格は安いので関心を持っている人は多いでしょう。
でも、そのような人の中には発毛効果に対して疑問を感じているかもしれません。
果たしてリアップのジェネリック品は本家同様の効果があるのかどうかも併せて検証します。
日本でもっとも知名度の高い発毛剤!リアップの特徴と強みを改めて紹介
日本の発毛剤の中でもっとも知名度と販売実績を持つリアップですが、なぜリアップは人気があるのか、改めてリアップの強みや特徴を紹介します。
リアップとは?
リアップは大正製薬から日本初の医薬品発毛剤として発売された発毛剤で、2020年でシリーズ累計6600万本を売り上げるヒット作です。
リアップはどのような発毛剤なのか検証します。
リアップの特徴
リアップの大きな特徴は発毛効果のある成分、ミノキシジルを配合していることが挙げられます。
ミノキシジルはもともと高血圧を改善する経口薬として使用されていましたが、服用している人に発毛効果が見られたため、発毛剤への転用が研究されリアップの商品化に成功しました。
リアップの臨床試験では参加者の7割に効果が出た、と大正製薬は発表しています。
リアップはドラッグストアや薬品で購入可能ですが、「第一種医薬品」のため薬剤師の説明がないと購入できません。
リアップが効果を発揮する人とは
リアップは、AGA、壮年性脱毛症の男性で頭頂部の抜け毛や脱毛が気になる人に効果を発揮する発毛剤です。
「頭頂部に効果を発揮する」のはリアップが血行を促進して発毛させるためで、頭頂部は血管が集中しているからです。
血管が比較的少ない前頭部はリアップの効果は低いため、M字型の脱毛の人には効果が現れにくい、と言われています。
リアップの商品ラインアップ
1998年の発売以来、リアップは進化を続けリアップブランドの様々な商品が発売されています。
利用者の髪の悩みや希望の使用感によって最適なリアップを選択できます。
リアップシリーズには、ミノキシジルに3種の有効成分を加えた「リアッププラス」、エアゾール式で塗布できる「リアップジェット」、ミノキシジルを5%配合した「リアップX5プラスネオ」、育毛剤である「フレッシュリアップ(医薬部外品)」などが発売されています。
リアップの使用法
リアップを使用する際は、1日2回、1回につき1mlを脱毛している部分に塗布します。
1回の使用につき1ml、と聞くと少ないように思うかもしれませんが効果を発揮するには十分な量です。
より多くの量を塗布しても効果が倍増する、といいう性質のものでもありません。
用量はきちんと守りましょう。
リアップをおすすめしない人
薄毛に悩む人は全てリアップを使用すればいい、というわけではありません。
リアップの使用を避けたほうがよい、という人は下記のような人です。
まず、女性や未成年は安全性が確認されていないため使用は避けてください。
薄毛に悩む女性には女性用の「リアップジェンヌ」という商品が発売されています。
また、壮年性脱毛症以外の脱毛の人(円形脱毛症、疾患に伴う脱毛)に対してリアップは効果を発揮しません。
さらに壮年性脱毛症は遺伝であることが多いため、親戚や家族に壮年性脱毛症のいない人もリアップ以外の発毛剤を検討したほうがよいでしょう。
リアップの副作用
リアップは安全な発毛剤ですが、場合によっては副作用が起きる可能性があるということはご理解ください。
リアップに配合されているミノキシジルは血圧を改善する成分のため、体質や体調によっては動悸やめまい、不整脈やむくみといった副作用が起きるの可能性があります。
高血圧や低血圧の人、心臓や腎臓に障害のある人、甲状腺機能障害と診断された人は医師や薬剤師に相談してから使用しましょう。
リアップのジェネリック品に発毛効果はあるの?
ミノキシジルを配合している発毛剤はリアップだけでしたが、2018年に大正製薬が所有しているミノキシジルの特許が切れたため、様々なメーカーからリアップのジェネリック品が販売されるようになりました。
リアップとジェネリック品をあらゆる面で比較します。
ジェネリック品とは?
そもそもジェネリック品(後発品)とはどのようなものを指すのでしょうか?
ジェネリック品とは、新薬の特許(最長で25年)が切れた後で新薬と同じ有効成分を同じ量で製造販売される医薬品です。
研究開発にかける費用が必要ないため開発にコストがかからず、先発品より低価格での販売が可能です。
低価格と聞くと効果や安全性に疑問を持たれるかもしれませんが、ジェネリック品は有効性や品質など厳しい基準をクリアしています。
先発品と同様の効果がありますし安全性も全く問題ありません。
リアップとジェネリック品の違いとは?
リアップとジェネリック品とはどのような違いがあるのでしょうか?
商品に関してあらゆる点に関して比較してみました。
発毛効果
まずもっとも気になる発毛効果です。
リアップのジェネリック品は後発品といえどもリアップと同じ成分で製造されています。
厚生労働省の認可を得た商品なので効果的にはリアップとほぼ同じ、とお考えください。
価格
リアップの定価は60ml6050円、120ml10450円(60mlで1か月分の使用量です)、最新版であるリアップX5プラスネオは60ml7753円で販売されています。
リアップX5プラスネオと同様にミノキシジルを5%配合されているジェネリック品の値段の価格は3,000円台から7,000円台と様々な価格で設定されています。
いずれも本家よりも割安の価格で手に入れることができます。
容器
リアップとジェネリック品との大きな違いを挙げるとすれば容器の形状でしょう。
リアップの容器は正確に毎回の使用量である1mlをきっちりと計量でき、しかも薬剤が適度に染み出て塗りやすい形状のノズルを備えています。
ジェネリック品の中には自身で計量しなければいけないものや液だれする製品もあります。
発毛剤は毎日使用するものです。
容器の形状によっては使いにくいと感じることがあるかもしれません。
使用方法を気にする人は容器の形状をしっかりと確認してください。
ミノキシジル以外の有効成分
ジェネリック品にはリアップに配合されていない成分が含まれているものがあります。
含まれている成分によって使用感が異なります。
具体的にはふけを抑える成分やほてりを抑える成分、液だれしにくい成分などです。
どのような使用感を得たいかによって選択する商品は異なります。
選択する際の判断基準にもなるでしょう。
リアップのジェネリック品を紹介
リアップのジェネリック品を紹介します。現在数多くのメーカーのジェネリック品が発売されていますが、リアップシリーズの最新商品である「リアップX5プラスネオ」と同様に「ミノキシジル5%配合」でおすすめの商品を紹介します。※価格は全て税込みです。
スカルプD メディカルミノキ5
定価:7,800円(60ml)
販売会社:アンファー株式会社(製造販売元:東亜薬品株式会社)
スカルプDメディカルミノキ5は草彅剛さん、香取慎吾さんのCMでおなじみの発毛剤です。
1本のみの購入ですとリアップX5プラスネオより高い価格設定となりますが、4本セットで購入すると1本あたりの価格は6,630円です。
スカルプDには4本セットで購入すると、「ミノキ保障」という最長6か月間30,000円分のAGA治療を受けられるサービスに加入できるという日本初の発毛に関するサービスが用意されています。
リグロEX5エナジー
定価:5,940円(60ml)
販売会社:ロート製薬株式会社
リグロEX5エナジーは目薬で知名度の高いロート製薬が製造販売しています。
ミノキシジルの他に4種類の有効成分を配合し発毛効果を高めています。
リアップ同様一回の使用時の計量が可能な容器の形状で使い勝手のよい商品です。
髪乃素DELTA
定価:4,950円(60ml)
販売会社:髪乃素本舗株式会社
髪乃素DELTAは老舗育毛剤メーカーである髪乃素本舗株式会社が販売しています。
髪乃素本舗の設立は1932年、90年の歴史を持ち世界45カ国(2019年2月時点)で販売されている発毛に関して実績と信頼を持つ企業です。
髪乃素DELTAの通常価格は4,950円ですが、初回申し込みの際は3,980円で購入ができます。
アロゲインS
定価:7,678円(60ml)
販売会社:佐藤製薬株式会社
「ユンケル」でおなじみの佐藤製薬が製造販売している発毛剤です。
定価は7,678円ですが、インターネットのショッピングモール(Amazonや楽天)では5,000円台で販売されています。
アロゲインSの特徴は、頭皮への負担を少なくするため防腐剤、酸化防止剤などの添加剤を配合していないことが挙げられます。
リザレックコーワ
価格:オープン価格(60ml)
販売会社:興和株式会社(製造販売元:リョートーファイン株式会社)
リザレックコーワはコルゲンコーワでおなじみの興和株式会社が販売しています。
価格は「オープン価格」とのことですがインターネットのショッピングモールでは3,000円台で販売しています。コストパフォーマンスがよい商品と言えるでしょう。
ミノアップ
価格:7,612円(60ml)
販売会社:東和薬品株式会社(製造販売元:リョートーファイン株式会社)
ミノアップはジェネリック製薬会社で大手の東和薬品が販売しています。
特徴は容器の形状です。塗布するノズルがリアップに近く、ユーザビリティが高いので日々の塗布にストレスを感じません。
インターネットのショッピングモールでは3,000円台とお得な価格で販売しています。
ミノゲイン
価格:5,478円(60ml)
販売会社:サンドラッググループ(製造販売元:株式会社廣昌堂)
ミノゲインは大手ドラッグストアチェーンであるサンドラッグが企画販売しています。
サンドラッグは消費者の要望や声をダイレクトに受け数多くのプライベート商品を企画販売しています。ミノゲインも髪に悩みを持つユーザーの声を直接汲み取って開発された発毛剤です。
LABOMO ヘアグロウ ミノキシ5
価格:6,980円(60ml)
販売会社:株式会社アートネイチャー(製造販売元:カイゲンファーマ株式会社)
LAMBOヘアグロウ ミノキシ5はウィッグで知名度の高い株式会社アートネイチャーが企画し販売している発毛剤です。
現在アートネイチャーはウィッグだけではなく発毛、育毛のサポートに力を入れています。「今でしょ」の林修さんを起用したCMをご覧になった人もいるかもしれません。アートネイチャーのサイトやインターネットのショッピングモールで購入可能です。
ミノファイブ
価格:5,478円(60ml)
販売会社:小林薬品工業株式会社(製造販売元:大興製薬株式会社)
ミノファイブはイオングループの大手ドラッグストアチェーン、ハピコムのプライベートブランドの発毛剤です。
2021年4月時点でAmazon、Yahooショッピングといったインターネットショッピングモールでは購入できず、ハピコムと関連会社のウェルパークのサイトで販売しています。
ミノキシジルローション5%「JG」
価格:5,500円(60ml)
販売会社:日本ジェネリック株式会社(製造販売元:シオノケミカル株式会社)
ミノキシジルローション5% 「JG」は、大手調剤薬局チェーン、日本調剤のグループ企業である日本ジェネリック社が販売しています。
インターネットでは日本調剤のHPでしか販売していません。1本の価格は5,500円ですが、2本セットで10,400円、3本セットで14,490円と複数で購入するとお得です。
海外製品は安全なのか?
ミノキシジル5%配合の発毛剤は国内製品だけではなく海外製品もあります。
例えば、ファイザー社が開発し、現在ジョンソン・エンド・ジョンソン社から発売されている「ロゲイン」やロゲインのジェネリックである「カークランドミノキシジル」などです。
これらの海外製品はリアップと同様の効果が期待できる上に3,000円台の価格で販売しています(ただし。日本では販売していないため、輸入代行などで購入することになります)。
発毛剤は根気よく使用しなければいけないため、価格を重視する人であれば選択肢の一つかもしれません。
ただ、海外製品は日本で認可を受けていない上にメーカーの保証がありません。
使用して何らかのトラブルが発生した時には自己責任です。
ミノキシジルは身体に悪影響を及ぼす可能性もあるので慎重に検討してください。
まとめ
リアップのジェネリックについて解説しました。
紹介した商品は後発品とは言えリアップ同様の効果が期待できます。
数多くのミノキシジル配合の発毛剤の中で、どの商品を選択するかは悩まれるかもしれません。
しかし選択肢が多いことはユーザーにとってよいことです。価格や使用感、配合している成分、安心感、などなどご自身の志向に合致する商品を選んでください。