リアップやアンファーDなど、ミノキシジル配合の発毛剤は高い効果が実証されています。
ミノキシジル配合の発毛剤の効果を実感している人でも、経済的な面で負担を感じている人は多いのではないでしょうか。
そんな悩みを解決するのはジェネリック品を個人輸入することです。
ただ、ジェネリックの効果や安全性、さらに医薬品を個人輸入で購入することに懸念や抵抗感をお持ちの人もいるでしょう。
そのような人のためにミノキシジルのジェネリックの特徴、並びにおすすめの商品や個人輸入について詳しく解説します。
ミノキシジルのジェネリックを検証します
ミノキシジルが配合された発毛剤でも、知名度の低いジェネリックが発毛効果や安全性に問題ないのでしょうか?
ジェネリック品と先発品との違いや代表的なミノキシジルのジェネリックを紹介します。
ミノキシジルとは
発毛有効成分ミノキシジルは元々血圧降下剤として開発された成分です。
この医薬品を使用している患者から発毛の副作用が見られたため発毛剤としての開発が進められ、1988年にアメリカの政府機関から承認を得た初の発毛剤としてアップジョン社(現在のファイザー社)から「ロゲイン」が発売されました。
日本ではその10年後、ミノキシジルの日本での販売権をアップジョン社から得た大正製薬が「リアップ」を上市しています。
ミノキシジルが発毛に効果を発揮するのは、ミノキシジルが血管を拡張し血流を向上させ毛乳頭細胞や毛母細胞に栄養や酸素に届けやすくする環境を整えるからです。
栄養や酸素を得た毛乳頭細胞や毛母細胞が刺激を受けると発毛が促進します。しかも健康な毛髪を育てます。
ジェネリックとは?先発品との違いはあるの?
世界ではロゲイン、日本ではリアップがミノキシジル配合の発毛剤として市場を席巻していました。
しかしいずれもミノキシジルに関する特許が切れ、現在は数多くのメーカーからミノキシジル配合のジェネリック品が販売されています。
後発品と聞くと良いイメージを持たないかもしれませんが、配合されている成分は先発品とほぼ同じなので同様の効果が見込めます。
日本製ミノキシジルジェネリックのメリット・デメリット
日本で販売されているジェネリックのメリットは価格です。
後発品の価格は先発品より安く設定されていますが、これは研究開発費がかかっていない、という事情があるからです。
同じ成分で安い医薬品を購入できることは大きなメリットでしょう。
反面、デメリットは先発品と全く同じものではないので使用感が異なることや、先発品に含まれていない添加物などでアレルギーを起こす可能性があることです。
しかしその程度しかデメリットはありません。
海外製ミノキシジルジェネリックのメリット・デメリット
日本で販売されていない海外製ミノキシジルのジェネリックのメリットも価格です。
海外製品は日本で販売されているミノキシジル配合の発毛剤の何分の一の価格で購入可能です。
懐具合に非常に優しいと言えるでしょう。
逆にデメリットは日本での臨床試験のデータがないため安全性が証明されていないことです。
ミノキシジルの発毛剤の副作用が起きる可能性は低いですが否定できませんし、もし副作用が起きたときは自己責任です。
ロゲインのジェネリックとは?
ミノキシジル配合の発毛剤として承認された商品がロゲインで、海外で販売されているミノキシジルのジェネリックは全てロゲインのジェネリックです。
代表的なロゲインのジェネリックを紹介します。
ツゲイン
ツゲインはインドのシプラ社製のジェネリックです。
ミノキシジルの配合量が2%、5%、10%と3種類の商品があります。
リアッププ5Xプラスネオと同じミノキシジル5%配合の商品の価格は、輸入代行業者によって異なりますが60mlで3000円~5000円程度です。
リアップ5Xプラスネオの1/3から半額の価格です。
カークランド
カークランドはアメリカの大手スーパーマーケット、コストコのプライベートブランドの発毛剤です。
カークランドのミノキシジルの配合量は5%で、ロゲインと同様にリキッドタイプのものとフォームタイプ(泡状)の2種類の商品があります。
価格はリキッドタイプ(60ml)が3000円台、フォームタイプ(60g)が4000円台で販売されています(販売店によって価格設定が異なります)。
ミントップ
ミントップはインドの製薬会社、ドクターレディーラボラトリーズ社製のミノキシジルジェネリックです。
同社からは様々な医薬品やジェネリックが販売されており、世界60以上の国に展開している大手の製薬会社です。
ミントップの特徴は、フォームタイプのため使いやすいことと、なんといっても価格です。販売店によっては2000円台の価格で販売しています。
非常にコストパフォーマンスのよい商品です。
ミノキシジルのジェネリックを個人輸入で購入するには
インターネットの普及により日本で未承認の医薬品が簡単に手に入るようになりました。
個人輸入の方法とメリット、デメリットを紹介します。
海外製ミノキシジル配合の発毛剤は日本で販売していません
海外製のミノキシジル配合の発毛剤は日本国内で販売されていないため、どんなに大手のドラッグストアでも購入できません。
日本では承認されていないからです。
海外製のミノキシジル発毛剤はAGA治療を行っているクリニックで処方してもらう、もしくは個人輸入でしか手に入らない、と覚えてください。
日本で未承認の医薬品をなぜ個人輸入で購入できるのか
日本では未承認の医薬品が個人輸入では手に入れることができることに不思議に思う人もいるでしょう。
実は未承認の医薬品(違法な医薬品は除く)でも営業目的でなく個人で使用するのであれば輸入することが許されているのです。
ただし、海外製の医薬品を個人輸入する場合、あくまでも個人の使用に限られているため購入量が限られています。
例えばロゲイン60ml(1か月分の使用量)を購入すると4週間経たないと新たな注文ができません。
個人輸入のメリット、デメリット
海外製ミノキシジル配合の発毛剤を入手するには医師に処方されるか個人輸入で購入するかのいずれかになります。
個人輸入のメリットは価格に加え購入する際に様々な発毛剤の比較検討ができることが挙げられます。
クリニックで処方してもらう場合は医師の意向によって処方される発毛剤が決定しますが、個人輸入で購入する際は商品、価格だけではなく使用感の口コミ情報も参考になります。
逆にデメリットはすぐに手に入らないことです。
注文してから1週間~数週間経たないと手元に到着しません。すぐに商品が欲しい!という人には個人輸入をおすすめできません。
個人輸入で購入した際の流れ
個人輸入で発毛剤を購入する際の流れは通常の通信販売と異なります。
通常の通信販売のようにメーカーに直接注文する、ということはなくなお、国内の代行業者から商品が届くことはありません。
具体的には下記のような流れです。
輸入代行業者のサイトで注文
↓
代行業者に商品代金の支払いや決済を行う
↓
代行業者が海外のメーカーや販売会社に注文
↓
注文者に海外のメーカーや販売会社から直接商品が到着する
個人輸入は注文してから手元に商品が届くまで早くて一週間の時間がかかり、物流の状況が良くないときは一か月以上かかることがあります。
ミノキシジルタブレットのジェネリックとは?
ミノキシジル配合の発毛剤は外用薬だけではなく内服薬もあり個人輸入で入手可能です。
ミノキシジルの内服薬(ミノキシジルタブレット)のジェネリックについて解説します。
ミノキシジルタブレットの効果
ミノキシジルタブレットは外用薬よりも発毛効果の高さが期待できます。
ミノキシジルが血管を拡張する働きを持つため、内服したほうがより体内に浸透し血管の拡張を助けるからです。
また、外用薬は血管が密集している頭頂部の脱毛に有効で血管が少ない前頭部の脱毛には効果がみられないのですが、ミノキシジルタブレットは前頭部の脱毛にも効果を発揮します。
ミノキシジルタブレットはどの国からも承認されていない
外用薬と比較すると非常に効果の高いミノキシジルタブレットですが、発毛剤として承認している国はありません。
いくつかのミノキシジル配合の内服薬がありますが、それらはあくまでも血圧降下剤としてのものです。
ミノキシジルタブレットが発毛剤として承認されない理由は、使用方法や体調次第では副作用が出る可能性が高いからです。
ミノキシジルに発毛効果があることが発見されてからミノキシジルタブレットは発毛剤として処方されていた時期もありました。
しかし副作用の事例が増えてからは発毛剤としての販売は中止されています。
ミノキシジルタブレットのジェネリック
ミノキシジルタブレットの元祖はファイザー社の「ロニテン」で、その後発売されているミノキシジルタブレットはロニテンの後発品です。
多数のメーカーが製造販売しているがミノキシジルタブレットの代表的な商品を紹介します。
ノキシジル
タイのT.O.Pharma社が製造しているロニテンのジェネリック薬です。
1錠にミノキシジルが5ml配合されているものと10ml配合されているものがあり100錠単位で発売されています。
輸入代行サイトでは、5ml錠の価格は1錠あたり30~40円程度、10ml錠は1錠あたり40~45円程度で販売されています。
ロニタブ
インドのインスタファーマ社が製造している商品です。
ロニタブもミノキシジル5ml配合と10ml配合のものがあり10錠単位で販売されています。輸入代行サイトでは5ml錠は1錠あたり150円程度、10mlは180円程度の価格です。
ミノクソール
インドのレクメズ社が製造・販売しています。
レクメズ社は世界各国に医薬品を販売しており各国の言語でパッケージを作成するなどユーザビリティーに優れたメーカーです。
ちなみにミノクソールも日本語のパッケージがあります。
ミノクソールのミノキシジルの含有量は5mlで、30錠単位で販売しています。
輸入代行サイトでは価格は1錠あたり30~35円で、中には30円を切る価格で販売している業者も存在します。
個人輸入の注意点
一般の流通販路で手に入らない医薬品が手軽に購入できる便利な個人輸入ですが、必ず押さえておかなければいけないポイントがあります。
個人輸入の注意点を紹介します。
個人輸入のリスク
まずは、個人輸入代行で購入した際に想定されるリスクを紹介します。
商品の品質や本物かどうかの保証がない
個人輸入で購入して手元に届いた商品が粗悪品だったり品質に問題があったり、偽造品だったり、というケースがあります。
このようなことを防ぐためには利用する輸入代行業が信頼できる業者かどうかの見極めが重要です。
問題が起きても自己責任
どのような医薬品でも副作用の可能性があります。
国内で購入した医薬品で副作用が起きても国の救済措置がありますが、輸入代行で購入した医薬品で副作用が発生しても救済措置はありません。
重篤な副作用が起こっても自己責任であることは忘れないでください。
輸入代行業の見極め方
輸入代行業者は数多く存在しますが、サイトを一見しただけではその業者が優良業者か悪徳業者かの判断ができません。
見極める方法として、まずはその業者が運営を開始してからの期間をチェックしてください。長期にわたり運営しているのであれば実績があるので安心です。
口コミサイトなどで評判をチェックするのもよいでしょう。
その際は数多くの情報源で確認してください。自作自演の可能性もあります。
まとめ
ミノキシジルのジェネリックを個人輸入で購入する方法を紹介しました。
ミノキシジルのジェネリックは先発品と同様の効果がありしかも安い価格で手に入ります。
しかし個人輸入で購入した商品には保証がありません。
もし個人輸入でジェネリック品を購入するのであれば、日本国内で流通している商品を試して問題がないことを確認してからのほうがいいでしょう。