基礎知識

ミノキシジル配合の発毛剤の様々な種類と自身にあった選び方を紹介

発毛有効成分として最も知名度が高いのはミノキシジルと言っていいでしょう。

現在、ミノキシジルが配合されている発毛剤は数多く販売されています。

髪の悩みを持ちミノキシジル配合の発毛剤を使ってみたい、と考えている人にとってはできる限り効果の高い、しかも自身にあった発毛剤を使いたいものです。

そんな人のために様々なミノキシジル配合の発毛剤と選択するポイントを紹介します。

ミノキシジル配合の発毛剤の選び方

ミノキシジル配合の発毛剤は現在複数のメーカーから販売されています。

自分に「合う」商品はどのように選べばいいのか、選択するポイントを解説します。

ミノキシジルの特徴と効果とは

ミノキシジルは元々血圧降下剤として配合されていた成分です。

ミノキシジルは血管を拡張する働きを持ち、血管が拡張されることにより血流が向上し毛乳頭細胞や毛母細胞に栄養や酸素を届け健康な毛髪の発毛や成長を促します。

現在、日本で発毛に効果がある成分として認められているのはミノキシジルだけです。

ミノキシジル配合の発毛剤の選択ポイント

数多く発売されているミノキシジル配合の発毛剤はどのように選べばよいのでしょうか?

代表的な3つの選択ポイントを紹介します。

価格

ミノキシジル配合の発毛剤は様々な価格設定がされています。

発毛剤は毎日使うものであり、しかも長期間(ミノキシジルは最低でも3か月間使用しないと効果を実感できません)付き合わなければいけないので価格は重要なポイントと言えるでしょう。

効果の実績

発毛剤を使うのであれば効果の高い商品を購入したいものです。

購入前に効果が判断できるのは長年の販売実績や蓄積されたデータでしょう。

メーカーによっては商品の発毛効果の臨床データを公開しているので購入時の参考にできますし、長年に渡り高い販売実績がある商品はそれだけ効果が高いと言えるので安心して購入できます。

使いやすさ・使用感

発毛剤は毎日使うものなので気軽に、簡単に使えるかどうか重要なポイントの一つです。

また、匂いや爽快感などの使用感を重視する人もいるでしょう。

いくら価格が安い発毛剤でも使用時に使いにくい商品や使用した後に不快に感じる商品は苦痛です。

おすすめのミノキシジル配合の発毛剤

価格や実績、使いやすさといった観点でおすすめのミノキシジル配合の発毛剤を紹介します。

ご自身の希望に合う商品かどうか参考にしてください。

日本で購入可能なミノキシジル発毛剤

日本では大正製薬のリアップが日本で初めてミノキシジル配合の発毛剤として発売されました。

その後ミノキシジル配合の発毛剤の市場はリアップの独壇場でしたが、リアップの発売から20年が経過しミノキシジルに関する特許が切れたため数多くの後発品(ジェネリック)が販売されるようになりました。日

本で購入可能でおすすめのミノキシジル配合の発毛剤を紹介します。

リアップ(大正製薬株式会社)

1998年に日本初の発毛剤として発売された発毛剤です。

発売から20年経過していますがリアップは常に進化しリアップブランドの豊富な商品ラインアップを揃えています。

例えばミノキシジルを5%した配合のリアップX5プラスネオ、噴射タイプのリアップジェット、発毛だけではなく育毛にも有効成分を加えたリアッププラスなどです。

スカルプD メディカルミノキ5(アンファー株式会社)

草彅剛さんと香取慎吾さんのCMでもお馴染みの発毛剤です。

リアッププラスX5プラスネオ同様にミノキシジルが5%配合されています。

この発毛剤の特徴は日本初の「補償制度」があることです。

スカルプDメディカルミノキ5を4ヶ月使用しても発毛効果が一切無い場合、提携するAGAクリニックで無料の診療が受けられる、というサービスを提供しています(適用条件があります)。

アロゲイン5(佐藤製薬株式会社)

アロゲイン5は上記2製品と同じくミノキシジル5%配合です。

特徴は使用感で、塗りやすい容器の形状なので手軽に使えること、また無香料で低刺激なのでストレスを感じず使用することです。

防腐剤や酸化防止剤など無駄な添加剤を使用していないのも安心して使える要因です。

リグロEX(ロート製薬株式会社)

リグロEXにはミノキシジルと共に育毛剤に使用されている有効成分、ビリドキシン塩酸塩(頭皮の皮脂の分泌を抑える)、トコフェロール酢酸エステル(皮脂の酸化を抑える)、i-メントール(炎症やかゆみを抑える)、パントテニールエチルエーテル(頭皮環境を整える)が配合されています。

発毛だけではなく頭皮環境を整え育毛にも有効な発毛剤です。

ミノアップ(東和薬品株式会社)

ミノアップはジェネリックの大手メーカー、東和薬品が製造している発毛剤です。

ミノアップの魅力は価格です。

成分は他社の発毛剤と同様で、定価は60ml7054円と設定されていますが、大手ECサイト(楽天、Yahooショッピングなど)では3千円台の価格で販売しています。

個人輸入代行で入手可能なミノキシジル発毛剤

ミノキシジル配合の発毛剤は元々アメリカで開発され、海外でも多数の商品が販売されています。

大抵の商品は日本では承認されていませんが個人輸入代行であれば購入可能です。その中で認知度が高い発毛剤を紹介します。

ロゲイン

元祖ミノキシジル配合の発毛剤(ミノキシジル5%配合)です。

ジョンソン・エンド・ジョンソン社から発売されており世界NO1の販売実績を誇る発毛剤です。

ロゲインには塗布するリキッドタイプだけではなく泡状のロゲインフォーム、女性用(ミノキシジル2%配合)のウイメンズロゲインといった商品が用意されています。

カークランド

ロゲインのジェネリックです。

「カークランド」というブランドはアメリカの大手スーパーマーケット、コストコのプライベートブランド名で、この商品はロゲインと同様にリキッドタイプとフォームタイプの商品があります。

カークランドの大きな強みは価格です。様々な個人輸入代行業者が取り扱っていますが、中には2本(2ヶ月分)が2千円台で販売している業者もあります。

ツゲイン

インドのジェネリックメーカー、シプラ社が製造している商品です。

1錠あたりのミノキシジルの配合量が2%、5%、10%と3種類あるので自身の状況を考慮した上でミノキシジルの配合量を選択することが可能です。

外用薬以外のミノキシジル配合の発毛剤とは

ミノキシジルを配合している発毛剤として承認されているのは外用薬しかありません。

しかしミノキシジルは血管を拡張する働きを持つため内服したほうがいいのでは?と考える人もいるでしょう。

ミノキシジル配合の内服薬を検証します。

ミノキシジル内服薬は発毛剤として承認されていない

ミノキシジルが配合されている医薬品で発毛剤として認められているのはあくまでも外用薬だけで、内服薬はどの国からも承認さられていません。

内服薬が承認されていない理由は、ミノキシジルを服用すると副作用が起きる可能性があるからです。

日本のAGA治療でも、ミノキシジルの内服薬を処方するクリニックもあれば患者の危険性を考慮して処方しないクリニックもあり、医師によってもミノキシジル配合の内服薬を処方するのは判断が分かれます。

使用を考えている人は慎重に検討してください。

代表的なミノキシジルタブレット

発毛剤として公的には承認されていないものの血圧降下剤として販売されている(クリニックによっては発毛剤として処方する)代表的なミノキシジル内服薬を紹介します。

ロニテン

元祖ミノキシジル配合の医薬品で、ファイザー社が製造販売しています。

もともとロニテンは血圧降下剤で、服用していた患者に発毛や多毛症の副作用が見られたためミノキシジルが発毛有効成分として注目されましたが、ロニテンを発毛剤として販売されることは現在も禁止されています。

ロニテンには1錠に5ml配合されているものと10ml配合されているものがあります。

ノキシジル

ロニテンのジェネリックでタイのTOPharma社が製造しています。

ロニテンと同様にミノキシジルが1錠あたり5ml配合しているものと10ml配合しているものがあり、100錠単位で販売しています。

個人輸入代行サイトでは1錠あたり30~40円の価格で販売されています。

ミノクソール

インドのレクメズ社が製造販売しているロニテンのジェネリックです。

レクメズ社は世界各国に医薬品やジェネリック品を販売していますが、商品パッケージは各国の言語で印刷しているなどユーザーに配慮した商品提供をしており、市場から高い評価を得ています(ミノクソールのパッケージも日本語で表記されています)。

ミノキシジルの配合量は1錠5mlで、1錠あたり30円を切る価格で販売している代行業もありお得に購入できます。

ミノキシジル配合のシャンプーはある?

シャンプーにミノキシジルが配合されているのであれば頭皮を清潔にして発毛効果も望めるのでは?と考える人もいるのではないでしょうか?

しかしミノキシジル配合のシャンプーは存在しません。

シャンプーにミノキシジルに配合されていたとしてもミノキシジルが頭皮に浸透せずに流れてしまい配合する意味がないからです。

ミノキシジルを使用する際の注意点

ミノキシジル配合の発毛剤は基本的に安全です。

しかし第一種医薬品として指定されていることもありリスクがあることも事実です。
使用する際に、さらに購入する際の注意点を紹介します。

ミノキシジル発毛剤の副作用

ミノキシジルが配合されている発毛剤の副作用は痒みや頭皮の異常といったものがほとんどです。

ミノキシジルが血管を拡張する働きを持ち、さらに腎機能に影響を与えるため動悸や息切れ、頭痛や胸の痛みといった症状やむくみや急激な体重増加を起こす可能性は否定できませんが、外用薬ではこのような症状はほぼ出ないと言っていいでしょう。

ただし内服する人は要注意です。

ミノキシジルをおすすめしない人

ミノキシジルの使用をおすすめしないのはまず未成年と女性です。

未成年と女性にはミノキシジルの安全性が実証されていないからです。次に急激な脱毛や円形脱毛症の人もおすすめしません。

ミノキシジルはAGAや壮年性脱毛症に効果を発揮するためです。
また、血圧の高い人や低い人も使用しないほうがいいでしょう。

ミノキシジルがもともと血圧降下剤だからです。心臓に疾患を持つ人や腎臓に疾患のある人は医師に相談してください。

ミノキシジルと併用してはいけない薬

ミノキシジルは血管を拡張させるため、血管を拡張する、もしくは収縮させる医薬品は併用してはいけません。

例えばED治療薬は血管を拡張しますが、ミノキシジルと併用することにより急激な血圧の低下を招く可能性があります。

また、偏頭痛の薬は脳内の血管を収縮します。ミノキシジルと併用すると血圧のコントロールができなくなるかもしれません。

個人輸入代行は自己責任

現在、個人輸入代行では日本で販売していない医薬品を手軽に、しかもお得な価格で購入できますが、何が起きても自己責任だということは忘れないでください。

悪徳業者と取引をして詐欺被害にあったとしても、粗悪品や偽造品を購入したとしても泣き寝入りするしかないのです。

また、日本には「医薬品副作用被害救済制度」があり、医師から処方された、もしくは薬局で購入した医薬品で副作用が起こったとしても保障する制度がありますが、日本で承認されておらずしかも個人輸入で購入した医薬品をしようして重篤な副作用があったとしても国からの保障を受けることができません。

まとめ

様々なミノキシジル配合の発毛剤を紹介しました。

現在ミノキシジル配合の発毛剤は数多くのメーカーから発売されており、さらに海外製品も購入可能ということでどの商品を選択するのかを悩まれるかもしれません。

それだけ選択肢が多いとも言えます。しかし自身の希望にあう発毛剤は必ずあるはずですのでじっくりと検討し後悔をしないようにしてください。

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