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育毛剤の成分を徹底解説!有効成分の効果は高い?女性の薄毛にも効果ある?

「育毛剤を使ってみたいけど、本当に効果あるの?」

育毛剤は髪の悩みを解決するための有効な成分が含まれており、手軽に購入できることから活用する人が増えています。

でも、本当に効果があるのかどうか、気になる人も多いのではないでしょうか。

そこでここでは育毛剤に含まれている成分を徹底解説していきます。

育毛剤の成分を徹底解説!有効成分の効果はなに?

  • 育毛を促進させる
  • 頭皮の環境を改善する
  • 抜け毛を予防する

育毛剤に含まれている成分には、薄毛や抜け毛に対してこれら3つの効果が期待できると言われています。

どのような有効成分が含まれているのか、詳しくお伝えしていきましょう。

育毛を促進させる

毛髪は頭皮にある毛根部分から生えていますが、毛根の奥側にある毛母細胞によって作られていることが分かります。

育毛剤に含まれている育毛成分は、この毛母細胞に働きかけることよって、育毛を促進させることが期待されています。

一般的には次のような成分が含まれていることが分かります。

  • アセチルデカペプチド-3(リジュリン)
  • イチョウ葉エキス
  • エビネエキス
  • Ⅼ‐アルギニン
  • オランダカラシエキス
  • サイトカイン
  • ショウブ根エキス

本来は血管から栄養が届けられ、毛髪を育てていきますが、育毛剤では毛髪の外側から栄養を届けることができます。

これらの栄養成分は毛母細胞に働きかけると同時に、血行を促進させる働きがあると言われています。

頭皮の環境を改善する

毛髪が太く長く育つには、その土壌である頭皮の環境がとても重要になります。

そのため、育毛剤には頭皮環境を整えるために成分が含まれています。

  • 亜鉛(塩化亜鉛)
  • アスコルビン酸 (ビタミンC / ビタミンC誘導体)
  • アセチルグルコサミン
  • アルニカエキス
  • アロエエキス
  • イオウ
  • イソプロピルメチルフェノール
  • サクラ葉エキス

これらの有効成分は、フケやかゆみ、炎症などといった頭皮トラブルを抑える効果が期待できます。

頭皮は汗をよくかく部分で、またほこりやゴミなどによって不潔な状態になりやすい部分でもあります。

そのような不潔な状態が続いてしまうと、フケやかゆみ、赤みなどが発生してしまうことになり、薄毛や抜け毛の原因となってしまうのです。

これらの成分は、雑菌の繁殖や炎症を抑える効果に優れています。

抜け毛を予防する

抜け毛の原因となるのは、男性ホルモン「テストステロン」と頭皮にある酵素「5αリダクターゼ」が合成することによって生じる「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる悪玉男性ホルモンであると言われています。

この抜け毛は男性型脱毛症(AGA)と呼ばれるものですが、予防するためにはDHTの増殖を防ぐ必要があります。

  • デュタステリド
  • フィナステリド
  • アセチルテトラペプチド-3
  • エチニルエストラジオール
  • 冬虫夏草エキス
  • ノコギリヤシ
  • ヒオウギエキス

これらの有効成分には、DHTを抑制する効果に優れていると期待されており、抜け毛予防のために有効です。

そのため、気になりだしたときには早い段階で育毛剤を活用しておけば、毛髪にアプローチすることができます。

育毛剤の有効成分の効果は高い?副作用は

育毛剤の有効成分についてお伝えしましたが、実際の効果はどうなのでしょうか。

有効成分の働きには特徴があり、その働きにマッチした症状を有しているのであれば、活用することによって育毛を促進させることができます。

また女性に対する効果や副作用についてもご紹介していきましょう。

育毛剤の有効成分の働きは

上記でもお伝えした通り、「育毛促進」「頭皮環境の改善」「抜け毛の予防」などに期待される有効成分が含まれており、気になりだしたときに活用することによって効果が期待できるでしょう。

例えば、抜け毛が気になりだした、髪のボリュームが少なくなってきた、などといった症状においては育毛剤が有効です。

現状の毛髪に対して有効成分を届けることによって太く強い毛に育て上げることができ、同時に毛髪を育てるための頭皮環境を整え、頭皮トラブルを防止していきます。

育毛剤は医薬部外品として分類されており、治療の目的に使う医薬品とは異なります。

ハゲの状態から毛髪が生えるようにアプローチする、医薬品である「発毛剤」とは異なっています。

育毛剤よりも発毛剤が優れているというものではなく、症状によって使い分けをする必要があると考えられています。

女性の育毛に欠かせない有効成分とは

薄毛や抜け毛の症状は、男性と女性によって原因は全く異なります。

そのため、男性用に育毛剤を女性が活用しても、効果が実感できないということがあります。

女性であれば、女性用の育毛剤を活用しなければなりません。

女性の薄毛は男性のようにピンポイントで生じるようなものではなく、全体のボリューム感が少なくなってくることが特徴です。

女性は髪が命だと言われますから、ボリュームがあり、つややかな毛髪を取り戻すためには女性の薄毛に効果的な成分を届けなければならないのです。

女性の育毛に欠かせない有効成分として、次の3つ挙げることができますので育毛剤を活用する際の参考にしてみてください。

  • センブリエキス
  • グリチルリチン酸
  • 酢酸DL-α-トコフェロール

「センブリエキス」とはセンブリと呼ばれるリンドウ科の植物で、昔から生薬として活用されてきました。

末梢の毛細血管を拡張させる効果に優れているとされており、育毛剤にも良く活用されている成分です。

近年ではエイジングケアの分野でも注目されています。

「グリチルリチン酸」とは、甘草(カンゾウ)と呼ばれる植物に多く含まれている成分です。

甘草(カンゾウ)は葛根湯をはじめとする漢方など生薬によく含まれている植物ですが、鎮痛や解毒作用があると言われています。

優れた抗炎症、抗アレルギー作用を持っており、植物ですから肌への刺激も少なく安心して活用することができます。

その優れた作用によって頭皮環境を改善し、毛髪を健やかに保つことができるとして期待されているのです。

最後に「酢酸DL-α-トコフェロール」ですが、ビタミンE誘導体の一種であり、血行促進させる作用や抗炎症作用に優れていると言われています。

そのため、育毛剤だけではなく、薬用スキンケア化粧品や薬用リップケア、日焼け止めなどにおいても活用されるようになりました。

頭皮に活用することで、血行を促進させることができると言われており、頭皮の環境を整えることができると期待されています。

血流が悪くなって硬くなった頭皮を柔らかくすることができるために、酢酸DL-α-トコフェロールを頭皮に浸透させ、マッサージをすることによって効果が期待できると言われています。

育毛剤の副作用について

育毛剤を活用したいけど、副作用が心配という方も多いでしょう。

特に敏感肌の人や今までにアレルギーなどの経験をお持ちであれば、なおさらだと思います。

育毛剤は、植物由来成分などを活用しているために、発毛剤などの治療薬と比較すると副作用は起きにくいと考えられます。

しかし、まれではありますが、肌に副作用が生じるようなことがあります。

  • フケやかゆみなどの肌トラブル
  • 頭痛やめまい
  • 発汗や動悸
  • 性欲減退や性機能の低下

育毛剤で副作用が生じる原因としては、上記でご説明した成分が肌に合わなかったり、体調不良などによって免疫力が低下しているようなことがあります。

すべての人にこのような副作用が生じる訳ではありませんので、過剰に心配する必要はないでしょう。

ただ、このような副作用が生じるリスクがあると理解しておき、頭皮などに何か異変を感じるような場合にはすぐに中止しなければなりません。

また、肌トラブルが生じたような場合には皮膚科に受診し、適切な治療に取り組むようにしましょう。

ハゲや薄毛に効果ある?発毛剤との違いは?

「育毛剤」のほかにも「発毛剤」と呼ばれるものがあります。

ハゲや薄毛にはどちらが有効なのでしょうか。

また、自身の症状にはどちらを活用すればいいのでしょうか。

育毛剤はハゲや薄毛に効果ある?

育毛剤は頭皮にアプローチしながら、頭皮に栄養を補給し、頭皮環境を整えながら、今ある毛髪を強く太く育てていきます。

そのため、ハゲや薄毛はそれほど進行していないけれど、気になりだしたので予防に取り組みたいという場合におすすめできるものです。

あくまで育毛、つまり毛髪を健康に育てていくためのものですから、ハゲや薄毛を改善できるかと言えば期待はできません。

ただ、抜け毛が多いことに気付き、早めに育毛剤を活用して対処しておけば、ハゲや薄毛に至るまでの予防となるでしょう。

ハゲがかなり進行している場合には、頭皮にアプローチを行い、発毛を促していく必要があります。

それには育毛剤ではなく、発毛剤が適していると考えられます。

育毛剤と発毛剤の違いは

上記でもお伝えしている通り、育毛剤はハゲや薄毛の進行を予防するもの、発毛剤はハゲや薄毛の進行を止めて発毛を促すものと言えます。

特に男性のハゲや薄毛では「AGA」と呼ばれる男性型脱毛症の症状が多くみられます。

特徴的な症状があり、頭頂部や生え際などの毛髪が少しずつ薄くなっていくのです。

AGAが進行してしまった状態では、発毛を促進させる発毛剤が適切であると言えるでしょう。

発毛剤とは医薬品として、実際にクリニックなどで薄毛治療に活用されるものです。

頭皮の毛根に働きかけることができる成分が含まれている、毛母細胞の細胞分裂を活発にすることが期待されており、毛髪を促すことができるのです。

注意しなければならないのは、育毛剤と発毛剤を併用したからと言って、効果が高まるわけではないということです。

むしろ、副作用を生じさせる原因となってしまう可能性があるために、頭皮のかゆみやフケ、炎症などが発生するかもしれません。

そのため、絶対に併用することは避けて、自身の症状に適したものを活用するようにしましょう。

まとめ

「育毛剤を使ってみたいけど、本当に効果あるの?」

そのように不安に感じている人のために、育毛剤の有効成分について詳しくお伝えしました。

育毛剤は毛髪を育てるために有効な成分が含まれており、抜け毛を予防することによって、将来的なハゲや薄毛が生じないように取り組むことができます。

医薬部外品であり、ドラッグストアなどで手軽に購入できることから活用する人が増えているのです。

自身の症状に適しているのであれば、早めに活用するようにしましょう。

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