「白髪が気になってきた…」
鏡を見ると、額の横の部分や分け目などに白髪が目立っているということがありますよね。
加齢によって白髪は増えてきますが、中には若い間から多くみられるような人も少なくありません。
白髪の原因は何なのでしょうか?
対策や予防はあるのでしょうか?
改善はできるのでしょうか?
詳しくお伝えしていきますので、じっくりとご覧ください!
白髪の原因はなに?どうして白髪になってしまうの?
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- 加齢
- ストレス
- 遺伝
白髪は一般的に遺伝の影響が大きいように感じます。
確かに家族や親族に白髪が多い人がいる場合には、その影響を受けて自身も白髪が増えやすい傾向があります。
また、歳を重ねることによって、多くなってくるイメージもあるでしょう。
しかし、それだけではなく、生活習慣やホルモンバランスの乱れによるものが原因となっていることは多く、それらをうまく改善することによって白髪を予防することもできるのです。
まずは、白髪の原因を5つのポイントにまとめましたので、順番にみていきましょう。
生活習慣の乱れ
白髪は、遺伝や加齢による原因がある程度影響を受けているものの、実際には生活習慣が大きく影響していると言っても過言ではありません。
黒い髪が白髪に変わるのは、髪を黒くするメラニン色素がダメージを受けているようなケースが少なくありません。
例えば、夏の日差しの強い日に、髪や頭皮に紫外線を浴び続けていると、メラニン色素にダメージを与えてしまって、白髪を進行させてしまうことがあります。
また、毎日の食生活において、外食が多かったり、ジャンクフードが多かったり、過度なダイエットに取り組んでいるような場合には、頭皮や毛髪に十分な栄養を送り届けることができなくなり、白髪が多くなることがあります。
さらに、夜更かしや仕事の忙しさなどによって睡眠不足になっているような場合にも、自律神経の働きが乱れてしまうことによって、頭皮環境が乱れ、白髪の原因になってしまうのです。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れてしまうと、髪への栄養不足となってしまい白髪になりやすいと言えます。
特に女性の場合、毎月の生理によってもホルモンバランスを崩しますし、また妊娠や出産、更年期などによっても大きく崩れることになります。
そのため、「妊娠して白髪が増えた」「出産して白髪が増えた」という人も少なくないのです。
これは、女性ホルモンのバランスが崩れることによって、血行が悪くなってしまうことが原因です。
妊娠・出産期のホルモンバランスの乱れによる白髪の場合には、一時的なこともありますので、その時期が過ぎると改善することがほとんどです。
しかし、更年期のホルモンバランスの乱れの場合、長い期間、崩れてしまうこともあります。
早期閉経のような場合であれば、専門の治療によって白髪も改善することがあります。
加齢
歳を重ねると、白髪がどんどん増えてきます。
お年寄りを見ると、髪が真っ白であることも多いので、加齢による白髪はそんなものだとイメージする人も多いでしょう。
髪が黒くなるのは、メラニン色素の働きによるものです。
髪の毛に含まれている成分ですが、若い人ほど多く含まれていますが、加齢によって色素細胞が減ってしまい、メラニンの量が少なくなって白髪が増えてくるのです。
ただ、加齢ですべての人が白髪になるかというとそうではなく、白髪になりやすいのは遺伝的な要素が大きいと言われます。
色素細胞を作り出す遺伝子が、何らかの原因によって色素細胞を増やせなくなってしまうと、白髪を作り出してしまうのです。
ただ、この遺伝子の働きは、遺伝によるものだけではなく、上記でもお伝えした通り、生活習慣やホルモンバランスの影響を大きく受けると言われています。
ストレス
ストレスは白髪を作り出す大きな原因になると言われます。
みなさんはこんなことを言われたことはありませんか?
「苦労すると白髪が増える」
昔からこのような話はよく聞きますが、これはたとえ話で語られているものではなく、ストレスによって本当に白髪が増えてしまうことを意味しています。
ストレスによる白髪のメカニズムは、自律神経の働きを乱れさせてしまうことにあります。
自律神経には「交感神経」「副交感神経」があり、仕事や勉強など集中が必要な場面には交感神経を、自宅や入浴中などリラックスしているような場面では副交感神経が優位になります。
しかし、ストレスがかかりすぎてしまうと、副交感神経が優位になることはなく、常に交感神経が優位になってしまいます。
交感神経が優位になると、全身の血流が悪くなってしまうことが知られています。
つまり頭皮や毛髪にも栄養をしっかりと届けられなくなってしまい、白髪の原因を作ってしまうことになるのです。
遺伝
親が20~30代くらいから白髪が多ければ、その子供も若い頃から白髪が多くなるといったことは、珍しいことではありません。
統計的に見てみると、長男は母方の影響を強く受けることが分かっており、長女は父方の影響を受けやすいと言われます。
ただ、遺伝的な要素については、すべて解明されておらず、まだまだ分からないことも多くあります。
あくまで統計的な観点で言うと、遺伝の傾向が感じられることは間違いないのですが、だからと言って必ずしも親の影響を受けるとは言い切れないのです。
しかし、ほかの人よりも白髪になる可能性が高いと言えますから、上記でもお伝えしている通り、生活習慣やホルモンバランス、ストレスなどの影響を受けないように心がけておくことが大切になります。
白髪になってしまうメカニズム
そもそもなぜ毛髪は黒いのかと言うと、メラニンと呼ばれる色素が髪の中に含まれているからです。
例えていうならば、髪に黒インクが含まれているような状態であり、これがメラニン色素と呼ばれるものです。
なぜ髪を黒くする必要があるのかというと、メラニン色素には紫外線から頭皮を守る役割があります。
頭頂は太陽からの紫外線の影響を最も受けやすい部位ですので、健康に被害をもたらさないような仕組みになっているわけです。
メラニン色素はメラノサイトと呼ばれる色素細胞によって作られていますが、この機能が低下してしまうことによって、メラニン色素が作られなくなってしまいます。
これが白髪の原因になるものですが、メラニン色素が作られなくなる直接的な原因としては、上記でご説明した生活習慣やホルモンバランスの乱れなどになります。
このような仕組みからもわかる通り、髪はそもそも白髪であり、これをメラニン色素によって黒く染め上げることになります。
この黒く染め上げる原料が少なくなることによって、髪が黒くなる前に白髪として生えてくるのです。
色素細胞であるメラノサイトをしっかりと働かせ続けるには、原料となる栄養分をしっかりと摂るようにし、その栄養分を確実に毛根に送り届ける必要があります。
ということは、日ごろから栄養バランスを考えた食生活を心がけ、ストレス解消など血流を低下させない生活を送り、頭皮環境を整えておくことが重要になります。
白髪の対策や予防はある?改善はできるの?
- まずは白髪染めが基本
- 切ってもいいけど抜いてはいけない
- 白髪に効果的な栄養を摂ろう
- 白髪の原因になりやすい素材は摂らないこと
- 血行促進のマッサージを
白髪は加齢によるものだけではなく、生活習慣や食生活の乱れが原因になっていることもあります。
また、間違った方法で対処していると、ハゲや薄毛の原因になることもありますから、注意しましょう。
まずは白髪染めが基本
白髪がチラホラ生えてきて、気になるようでしたら、まずは白髪染めをしてしまうのが白髪対策の基本です。
白髪の根本原因は解決できていませんが、まず黒く染め上げてから、白髪対策に取り組むことができます。
特に分け目付近や、顔の周りの白髪が増えて気になっているのであれば、それだけでもストレスにになってしまいます。
白髪染めの方法としては、自宅でできるホームカラーと美容室でしてもらう方法の大きく2種類あります。
ホームカラーは手軽にできる方法で、しかも安価で取り組むことができます。
ただ、仕上がりが自分の思い通りにならなかったり、手間暇がかかってしまうということがありますので、多少費用がかさんでもいいと言うことであれば美容室でやってもらうといいでしょう。
美容室で白髪染めをしてもらうメリットとしては、
- 地毛と同じカラーで自然に統一することができる
- 白髪を活かして明るさを保つような染め方もできる
- しっかりと染めて白髪を見えないようにできる
やはりプロが行うことですから、仕上がりはバツグンです。
切ってもいいけど抜いてはいけない
目立っている白髪が数本あると、その白髪を抜いてしまうということはないですか。
実はその行為は間違っており、そのようなことを続けていると、ハゲの原因になってしまうこともあるのです。
そのため、白髪が数本気になっているのであれば、それはハサミで切ってしまうことが正しい対応なのです。
その理由として、
- 抜いても抜いても増えてくる
- 毛穴から毛髪は数本生えており、無理に抜くとほかの毛髪とのバランスが悪くなってしまい、それらの毛髪まで抜けてしまうことがある
- 毛根が痛んでしまい、そこから生えてくる毛髪がくせ毛になる可能性がある
このようなことが言えます。
「白髪を抜けば増えてしまう」という噂を聞いたことがありませんか?
実はこの噂は全く根拠はなく、抜いたからと言って増える訳ではありません。
ただ減る訳でもないので、白髪の原因が残っている以上、また生えてきます。
また、毛根からは数本の毛が生えており、白髪一本だけ抜いてしまうと、毛穴のバランスが崩れてしまい、ほかの毛まで抜けてしまう可能性があります。
さらに毛根を痛めてしまうことがありますから、くせ毛の原因となることもあるのです。
そのため、どうしても気になる白髪は抜くのではなく、切るようにしましょう。
白髪に効果的な栄養を摂ろう
白髪になる原因のひとつとして、毛髪への栄養不足があります。
メラニンをしっかりと作るためには、栄養をしっかりと摂って健康でなければなりません。
そのため、ダイエットによって白髪が増えたという人であれば、まずはいったん中止して、必要な栄養を学んでから再度行うようにしてみてください。
髪の健康に必要な栄養素としては、
- ヨード(海藻)…メラノサイトの働きを助ける
- チロシン(大豆、魚介類など)…メラニン色素のもとになる
- 亜鉛や鉛などミネラル(ごぼう、卵、豚レバーなど)…髪をつくるケラチンの合成に欠かせない
- たんぱく質(ごはん、野菜、きのこなど)…髪の主成分
- ビタミン(B群・C・E)類(くだもの、野菜、牛肉など)…代謝を助ける、ホルモンバランスを整える
このようなものが大切です。
とても幅広い食べ物が必要であることが分かるでしょう。
もし、足りていないと感じるような栄養素があるのであれば、サプリメントを併用することもおすすめです。
白髪の原因になりやすい素材は摂らないこと
- アルコール
- 添加物が多い食品
- 脂っこい物
白髪になりやすい栄養分もあります。
上記のものが挙げられますが、適量・バランスよく摂取することによって大きな問題とはなりません。
しかし、そのような食生活に偏っていたり、過度に摂りすぎてしまうような場合には、健康を損ねてしまうことになり白髪の原因になってしまう可能性があります。
血行促進のマッサージを
頭皮のマッサージというと、ハゲや薄毛の予防のように感じますが、白髪対策としても有効です。
シャンプーの際にマッサージを行うようにしておけば、頭皮の血行が促進され、白髪の予防とすることができます。
シャンプーではガシガシと強く洗わないようにし、両てのひらで優しく頭を包み込み、頭頂部に寄せるように頭皮を動かしていくようにすると効果的です。
シャンプーは髪を洗う行為のように感じますが、頭皮を洗うことを意識すればいいでしょう。
髪にハリやコシが感じられなくなってきたり、抜け毛が気になっているようであれば、育毛剤や育毛シャンプーを活用することをおすすめします。
これらには、先ほど上記でもお伝えしたような、髪に必要な栄養素が含まれています。
そのため、髪や頭皮の外側から栄養を染み込ませ、頭皮の血行を促進させることができますので抜け毛予防にもなります。
まとめ
白髪の原因をはじめとして、その対策についても詳しくお伝えしました。
「年を取ったら誰でも多くなるもの」と諦めかけていた人の中にも、生活習慣を改善することによって、予防することができるケースも少なくありません。
今までの生活を続けていれば、白髪だけではなく抜け毛や薄毛の原因になってしまうこともあるのです。
ぜひじっくりと読みかえしてみて、白髪対策に取り組んでみてくださいね。