基礎知識

AGA(男性型脱毛症)症状は?その原因と対策について徹底解説

「自分はAGA(男性型脱毛症)だろうか…」

と、気になっている人は多いのではないでしょうか。

AGA(男性型脱毛症)はどのような症状で、どのように進行していくものなのか、知っておくといいでしょう。

ここでは、AGAの原因と対策について徹底解説していきます。

AGA(男性型脱毛症)の症状は?どのように進行するの?

もしAGA(男性型脱毛症)を疑うようであれば、どのような症状で、どのように進行するのか知っておく必要があります。

というのも、早期に対処しなければ、手遅れになってしまうことがあるからです。

AGA(男性型脱毛症)の初期症状とは

  • 抜け毛の量が増える
  • 髪質が細くなる
  • 髪のハリやコシがなくなる
  • 産毛のような毛が増える

AGA(男性型脱毛症)の初期症状にはさまざまなものがありますが、それらの症状をまとめてみると、次のようにまとめることができます。

AGAは「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンが増えることが原因であると言われていますが、DHTが毛根にある「アンドロゲンレセプター」に結合し、毛周期のサイクルが変化することによって生じます。

この「アンドロゲンレセプター」は、前頭部や頭頂部に多いことが知られています。

はげや薄毛で悩む人の中には、生え際や頭のてっぺんが薄くなっているのではないでしょうか。

まさにこれは「アンドロゲンレセプター」の作用によるものであると言えます。

そのため、特に「額の髪の生え際」「頭頂部(頭のてっぺん)」の毛髪の状態をしっかりと観察しておくことが大切です。

AGA(男性型脱毛症)の症状は産毛が増える?

よく「AGA(男性型脱毛症)になると産毛が増える」と言われることがあります。

上記においても、AGAの初期症状として、「産毛のような毛が増える」とお伝えしている通りです。

これは、一般的な産毛ではなく、成長している毛が産毛ぐらいのまま止まっているために、このように感じてしまうのです。

つまり、それらの毛髪は、本来であれば立派な毛髪に成長したはずなのです。

毛周期は「成長期」「退行期」「休止期」の3つの周期を繰り返しており、一般的には「成長期」は2~6年、「退行期」は2週間、「休止期」は3か月程度であると言われています。

しかし、AGAを発症してしまうと、「成長期」の期間がどんどん短くなって、毛髪の成長が早期にストップし、退行期に移ってしまうことになるのです。

そのため、髪のボリュームがなくなって、産毛が増えたように感じるのです。

AGA(男性型脱毛症)の症状は進行する?

AGA(男性型脱毛症)は進行性の症状ですので、そのまま放置しておくと、どんどん進行してはげや薄毛になってしまいます。

完全にはげの状態になってしまってからでは、仮に育毛に取り組んだとしても、なかなか効果が出なくなってしまいます。

上記でもお伝えしましたが、産毛が増えたように感じる状態であれば、この完全に育っていない毛髪を育毛させることが可能です。

そのため、AGAの対策は早めに行わねばならないのです。

AGA(男性型脱毛症)の原因はなに?

  • 男性ホルモン
  • 遺伝
  • 生活習慣・栄養バランス・飲酒・喫煙
  • ストレス
  • 外的要因

はげや薄毛の原因は、一般的には親からの遺伝であるかのようなイメージがあります。

確かに遺伝的な要素はありますが、親がはげているからといって、子供が必ずしもはげる訳ではありません。

むしろ、そのほかの2次的な要素によって、はげるきっかけを作ってしまっていることが多いのです。

ここでは、はげや薄毛が生じるAGA(男性型脱毛症)の原因について、詳しくお伝えしていきます。

男性ホルモン

AGAは「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンが原因であると考えられています。

DHTは、男性らしさを作り上げるホルモンである「テストステロン」に「5αリダクターゼ」という酵素の働きによって増殖するようになります。

このDHTが毛根にある「アンドロゲンレセプター」と結合してしまうことによって、毛周期のリズムを変化させてしまうことによって、はげや薄毛を生じさせてしまうのです。

このDHTは、誰にでもある男性ホルモンですが、はげや薄毛になるのは遺伝的な要素が大きいと言われています。

遺伝

上記でもお伝えした通り、AGAの発症は遺伝的な要素が大きいと言えます。

というのも、AGAの原因になる男性ホルモンであるテストステロンは、筋トレなどを行っていると、誰でも分泌されます。

しかし、筋トレをしたからと言って、誰もがはげる訳ではないのです。

AGAと遺伝的な要素の関係性については、まだまだ分かっていないことが多いのですが、はげになる人とそうでない人の差があるのは、遺伝的な要素があると言えるでしょう。

そのため、親や親戚などにはげや薄毛の人がいる場合には、注意して対策に取り組んでおくことが大切になります。

生活習慣・栄養バランス・飲酒・喫煙

意外に安易に考えられているのが、生活習慣・栄養バランス・飲酒・喫煙であるように感じます。

しかし、AGA(男性型脱毛症)を発症させるきっかけとなるものは、これらの要因が大きいと言われています。

「生活習慣」が乱れることによって、自律神経が乱れてしまい、全身の血流が低下してしまいます。

特に良くないのが「睡眠不足」。

睡眠時間は7時間が一番最適であると言われますが、私たちのほとんどは5~6時間の睡眠が一般的であることが分かっています。

忙しければもっと短いかもしれませんし、ゲームやスマホなどによって、夜更かしをしている人も多いのではないでしょうか。

また、「栄養不足」が生じると、毛髪に十分な栄養を届けることができなくなります。

外食やコンビニ弁当などを続けていると、栄養が偏ってしまい、十分な栄養だと思っていても、毛髪に必要な栄養が摂取できていないのです。

その状態で睡眠不足によって血流が低下してしまうと、栄養が少ないのに、さらにけつりゅうりょうが低下して、毛髪を育てることができなくなるのです。

また、飲酒や喫煙も栄養不足や血流の低下をまねく原因になりますから、これらの習慣があるのであれば、なおさら原因を大きくしていると言えます。

ストレス

ストレスは、心身に大きな影響を与えるもので、時には大きな病気を引き起こす原因になることもあります。

AGAに対しても例外ではありません。

そのメカニズムとしては、自律神経の働きに悪影響を及ぼすためであると言えます。

自律神経には「交感神経」「副交感神経」2つの働きがあり、仕事や勉強しているような場面では「交感神経」が優位になり、リラックスや趣味などの場面では「副交感神経」が優位となります。

これらの神経の切り替えは無意識に行われており、緊張と緩和のバランスがうまく取れるようなシステムになっています。

しかし、ストレスが積み重なってしまうと、交感神経が優位になる場面が多くなってしまい、さらにはリラックスできるような場面でも副交感神経に切り替わらずに、交感神経が優位のままになってしまいます。

そのような状況では、常に緊張状態となってしまうことになり、全身の血流量が低下してしまうことになります。

つまり、ストレスによって、必要な栄養を届けるための血流が低下してしまいますので、ストレスをきっかけにしてAGAを進行させてしまうことになるのです。

外的要因

毛髪は頭にありますから、紫外線の影響を受けやすい場所です。

夏の暑い日に、紫外線を長時間浴び続けていることによって、頭皮環境が大きなダメージを受けてしまうことになります。

そのため、特に日差しの強い日には、日傘や帽子などによって頭皮を保護しておく必要があります。

その他にも、パーマやカラーリングなども外的要因となり、毛髪や頭皮環境を乱れさせてしまう原因になります。

AGAが気になるような場合には、頭皮環境を悪化させるようなものは避けるようにした方がいいでしょう。

AGA(男性型脱毛症)の対策はいくつものパターンが

  • 生活習慣・栄養バランスなどの改善
  • ストレスの解消
  • 育毛剤や育毛シャンプーの活用
  • 正しいヘアケア
  • 専門クリニックでの治療

AGA(男性型脱毛症)の対策は、生活習慣の改善といった日常的に取り組むべきものから、専門クリニックでの治療までいくつものパターンがあります。

生活習慣・栄養バランスなどの改善

AGAを改善させる取り組みとして、その大前提になるものに「生活習慣」「栄養バランス」があります。

例えば、風邪を引くなど、体調を崩した場合でもこれらの取り組みが必要になるのと同じで、AGAの対策においても大切な要素となるのです。

生活習慣で大切なものは、上記でもお伝えしている通り、睡眠状態の改善であり、良質な睡眠を取ることが大切になります。

良質な睡眠とは、睡眠時間を確保するだけではなく、質の良い睡眠を取ることです。

例えば、日常的な睡眠不足を解消しようと、休日に「寝だめ」をする人がいますが、これはよくありません。

そもそも寝だめによって睡眠不足を解消することはできませんし、さらに睡眠リズムを崩してしまう原因となるものなのです。

そのため、早寝早起きのリズムを整えるようにして、休日でも平日と比較して2時間以内のズレに留めておくようにすることが生活習慣を整えるためには必要なのです。

栄養バランスを整えることも重要になります。

できる限り外食を避けることが大切ですが、どうしても外食やコンビニ食が多くなってしまうようであれば、揚げ物などの動物性油の摂取を少なくし、野菜を多く摂るように心がけるようにします。

動物性油は皮脂を過剰分泌させることに繋がってしまい、頭皮の環境を乱れさせてしまう原因になってしまうからです。

野菜には健康な毛髪を育てることができるビタミンやミネラルを多く含んでいます。

また、野菜だけではなく、魚や大豆などから良質なたんぱく質を摂っておくことも重要です。

ストレスの解消

ストレスは自律神経の働きを乱れさせ、血流量を低下させてしまう原因となりますので、うまくストレスを解消させ、リラックスできる時間を持つことが大切です。

仕事や人間関係のストレスは、プライベートに持ち込まないようにすることが必要です。

そのため、ストレスの解消方法やリラックスできる方法をいくつか持っておくようにしましょう。

仕事などの緊張するような場面が終われば気持ちを切り替えるようにし、それ以外の場面では仕事のことなどを考えないようにします。

どうしてもは気持ちが離れられないような場合であれば、趣味やスポーツなどに打ち込んだり、お気に入りのカフェなどでリラックスできる時間を持つといいでしょう。

また、自宅にはストレスになるようなものは持ち込まないようにし、ストレッチや入浴など、リラックスできる時間を楽しむようにします。

睡眠時間の前にはゆっくりと過ごすようにし、穏やかに睡眠がとれるように工夫するようにしましょう。

育毛剤や育毛シャンプーの活用

一般的なシャンプーは、洗浄力が強く、刺激が強いものが多いので、育毛成分が含まれている育毛剤や刺激の少ない育毛シャンプーを活用しましょう。

育毛剤や育毛シャンプーには、毛髪を健康にする成分がたくさん含まれており、毛髪や頭皮の外側から届けることができます。

栄養バランスの改善と共に取り組むことによって、身体の内側と外側からアプローチすることができるようになります。

育毛剤は医薬部外品の商品が多く、含まれている成分には頭皮の血行を促す作用があります。

また育毛シャンプーは刺激の強い成分を活用していないものが多くありますので、頭皮環境を整えることができます。

頭皮を清潔に保ちながら、毛髪を育てやすい環境に整えていきます。

頭皮環境を整えることによって、AGAの原因となる男性ホルモンの生成を防いでいく効果に優れています。

正しいヘアケア

AGAを予防するには、間違ったヘアケアを改善し、正しい方法で取り組むようにしておかねばなりません。

日常的に取り組んでいるヘアケアの方法を見直してみましょう。

  • シャンプーの際にはガシガシと頭皮を強く洗ってはいないでしょうか。
  • クシやブラシで強く髪をといていないでしょうか。
  • ドライヤーを近づけすぎていないでしょうか。

よくみられる行為にはこのようなものがありますが、いずれも毛髪には負担をかけるものばかりです。

シャンプーは「髪を洗う」のではなく、「頭皮をマッサージする」という意識に切り替えてみましょう。

しかも、頭皮を爪をたててガシガシ洗うのではなく、指の腹でマッサージするように洗うことで、頭皮の血流を改善させることができます。

クシやブラシを使う場合には、髪のほつれも優しくほぐすようにします。

髪を乾かす場合にも、ドライヤーを近づけすぎないようにして、時間をかけて乾かすようにするといいでしょう。

ちょっとした意識によって、髪の負担を軽減させることができます。

専門クリニックでの治療

さまざまな対策に取り組んでも、思うように症状が改善しなかったり、症状に進行が見られるような場合には、専門クリニックでの治療が必要となります。

AGA治療の専門クリニックでは、発毛を促進させる薬を活用したり、独自のヘアケアに取り組んだり、症状に合わせたさまざまな治療に取り組むことになります。

治療に取り組む場合には、早めに相談することが大切です。

いったんはげや薄毛が進行してしまうと、治療に取り組んでもなかなか思うように改善しないことがあります。

早期に治療に取り組んでおけば、それだけ症状も早く改善させることが期待できるのです。

さまざまな対策と共に、並行して治療に取り組むといいでしょう。

まとめ

AGA(男性型脱毛症)の初期段階においては、毛周期が乱れてしまい、成長すべき毛髪が産毛のような状態で成長しなくなってしまいます。

さらに進行するとはげになってしまいますので、症状に気が付いたら早めに対策するようにしましょう。

はげや薄毛は遺伝的な要因だけではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合って生じます。

そのため、きちんと対策に取り組んでおくと、少しずつ改善を図ることも期待できるのです。

ぜひ、AGAの原因と対策について記事を読み返して取り組んでみてください。

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