基礎知識

増毛パウダーにはどのような効果がある?特徴や選び方、使い方を紹介

薄毛や抜け毛で地肌が目立ってきた・・そのような悩みを解決するグッズに増毛パウダーがあります。

増毛パウダーはどのようにして薄毛をカバーするのでしょうか?

その具体的な効果を検証するとともに、メリットやデメリット、効果的な使用方法を紹介します。

増毛パウダーの効果

脱毛や薄毛をカバーするグッズは数多く存在します。

その中で増毛パウダーとはどのように効果を発揮するのか、そのメカニズムとおすすめしたい人など、特徴を紹介します。

増毛パウダーとは?

増毛パウダーとは「毛髪に繊維を粒子状にしたものを皮脂や静電気で付着させ、毛髪を太くするため」のグッズです。

あくまでも毛髪を太くすることが目的で育毛や発毛を促進するためのものではありません。育毛ケアや発毛を望んでいる人は別の方法を検討してください。

増毛パウダーの効果

増毛パウダーは、毛髪、特に細い髪やうぶ毛にパウダーを付着させ太くし、薄毛の部分をボリュームアップする、という効果を持ちます

。細い毛髪が太くなると髪の密度が増して地肌を隠します。
地肌が隠れると薄毛には見えません。しかも自毛を活用してボリュームアップするため自然な見た目に仕上がります。

増毛パウダーをおすすめしたい人

薄毛の状態や悩みは人それぞれです。
薄毛に悩む人で増毛パウダーをおすすめしたいのはどのような人なのかを解説します。

今すぐに薄毛をカバーしたい人

増毛パウダーを使用すると、物理的に毛髪が太くなるためすぐに効果を感じることができます。

通常、育毛ケア製品や発毛剤は使用開始してから3か月~半年経過しないと効果を実感できません。

ところが増毛パウダーは使用した瞬間から見た目を変えることができます。
とにかくすぐに髪の毛のボリュームアップをしたい!という人に増毛パウダーは最適です。

薄毛と同時に白髪を隠したい人

増毛パウダーは粒子が毛髪に付着することによって毛髪を太くします。

粒子が毛髪に付着すると当然毛髪が粒子の色に染まるので、白い毛髪の場合も粒子の色になります。

薄毛だけではなく、白髪にも悩んでいる人にも増毛パウダーはおすすめです。

育毛剤や発毛剤を使いたくない人

基礎疾患を持ち体調に問題があり、育毛剤や発毛剤で副作用の恐れがある人は副作用のない増毛パウダーは安心です。

例えば、心臓や血圧に異常がある人は、血行を促進して毛母細胞に働きかけるタイプの育毛剤の使用をおすすめできません。

血流が変わると心臓に負担がかかる可能性があるからです。
また、肝機能障害を持つ人は服用するタイプの育毛剤や発毛剤の使用は注意しなければいけません。

内服薬は肝臓で代謝するため肝臓に負担がかかり、肝機能障害が起きる可能性が高くなります。

増毛パウダーの種類

増毛パウダーが髪の毛に付着させるには三つの方法があります。
三種類それぞれの特徴とメリット、デメリットなど特徴を紹介します。

ふりかけタイプ

増毛パウダーでもっともスタンダードなタイプです。

容器に入ったパウダーを薄毛が気になる部分に振りかけて毛髪に付着させます。

メリットは使用感です。
振りかけるだけなので気軽に使うことができます。

その一方で容器内のパウダーの残量、また振りかけ方次第で出てくる量が異なるため、振りかける量の調整が難しい、という難点があります。

パフタイプ

パフでパウダーを毛髪に付着させるタイプです。

メリットはピンポイントにパウダーをつけることができることです。

また、量の調整が簡単なので様子を見ながら少しずつ付着することができるため、確実に希望のボリューム感を生み出せます。

その反面、時間がかかることとパフが頭皮に直接触れるため雑菌が繁殖してしまう、というデメリットも持ちます。

スプレータイプ

パウダーをスプレーで毛髪に吹き付けるタイプの商品です。

噴射するため他のタイプと比較するとスピーディーにパウダーを付着できることがメリットです。

ただし、多くの量が噴出するため髪の毛に過剰に付着してしまうこともあります。
そのようなことを避けるために、可能であれば噴出量を調整できるスプレーを選びましょう。

増毛パウダーのメリット、デメリット

増毛パウダーには強みもあれば注意点もあります。
メリット、デメリットを紹介します。

増毛パウダーのメリット

まずは増毛パウダーの複数のメリットを検証します。
「気軽に」「手軽に」がキーワードです。

手軽に、確実に効果を実感できる

もっとも大きなメリットは「使用すれば誰でもすぐに効果を実感できる」ことです。

育毛剤や発毛剤はどうしても効果を実感できないという人が一定数いますが、増毛パウダーで効果を感じない人はいないでしょう。

確実に薄毛をカバーできる方法としてウィッグや植毛がありますが、手軽さという観点では増毛パウダーには敵いません。

経済的にお得

増毛パウダーは1本1,000円台~3,000円台の価格で販売しています。

大抵の育毛ローションの価格は1本数千円の価格ですし、育毛剤や発毛剤によっては1本10,000円を越えるものもあります。

薄毛をカバーできるアイテムの中で増毛スプレーはもっとも懐に優しいアイテムと言っていいでしょう。

メンテナンスの手間がかからない

ウィッグや植毛は確実に薄毛をカバーできるものの購入後定期的なケアが必要です。

また、効果の高い医療用の育毛剤や発毛剤は医師の処方が無ければ購入できません。
いずれも継続して使用するにはメンテナンスや手間がかかります。

しかし増毛パウダーは購入して毛髪に付着させるだけです。
使用後は洗い流さないといけませんが余計な手間は必要ありません。

増毛パウダーのデメリット

確実に効果のある増毛パウダーではあるものの薄毛のタイプによっては向いていない人がいます。

また。使用時には注意しなければいけない点があります。
増毛パウダーのデメリットを紹介します。

広範囲の薄毛には向いていない

増毛パウダーは自毛を生かしてボリュームアップします。

そのため、毛髪が非常に少ない人、薄毛の部分は広範囲に渡る人の薄毛をカバーすることができません。

増毛パウダーは髪の毛の分け目やうなじ、生え際など狭い範囲の薄毛にしか効果を発揮しない、とお考えください。

雨や湿気に弱い

増毛パウダーは静電気や皮脂で付着させるため、流し落としやすい反面、雨や湿気に弱いという性格を持ちます。

雨に濡れれば、もしくは汗をかくと成分が流れてしまうこともあります。

汗をかきやすい人や仕事をしている人、急な雨に合う可能性のある外回りの仕事をしている人に増毛パウダーは向いていません。

頭皮環境に良くない

増毛パウダーは毛髪や頭皮に優しい、とは言えません。

いくら天然素材のパウダーでも頭皮に触れると頭皮の保湿を妨げます。

頭皮が乾燥すると血行が悪化し、毛母細胞に栄養が届かなくなり元気な毛髪が育ちません。

さらにパウダーが毛穴に詰まって毛髪の成長を止めてしまうこともあります。
使用後は必ず洗い落としましょう。

根本的な薄毛の改善にならない

増毛パウダーは毛髪のボリュームアップが目的で、育毛を目的としたものではありません。

壮年性脱毛症や男性型脱毛症のような脱毛症の人が増毛パウダーを使用しても薄毛や脱毛は改善せず、何らかの手を打たないと薄毛はどんどん進行して行くでしょう。

増毛パウダーの選び方

現在、増毛パウダーは様々なメーカーから多数の商品が販売されています。

どの商品を選べばいいのか悩んでしまう人も多いでしょう。後悔しない増毛パウダーの選び方を紹介します。

髪の色に合ったものを選ぶ

髪の毛の色は人それぞれです。
できる限り髪の色に合う商品を選んでください。

自毛の色が合ってないパウダーを使用すると不自然に映ります。

カラーバリエーションが豊富なブランドや商品であれば自身の髪の色に近い製品が見つかるでしょう。

粒子の細かいものを選ぶ

増毛パウダーは粒子が細かいものを購入することをおすすめします。

粒子が細かいと毛髪に定着しやすい上に落ちにくく、しかもまんべんなく均一に毛髪に付着します。

パウダーが均一に付着すればムラが少なく自然な仕上がりとなります。

刺激の少ないものを選ぶ

頭皮環境を悪化させないためにできる限り刺激の少ないものを選んでください。

天然由来の成分を使用している商品は頭皮への負担が少ないためおすすめです。

さらに、商品を選ぶ際には頭皮に負担のかかる香料や防腐剤などが入っていないかをチェックしましょう。

使いやすいものを選ぶ

増毛パウダーは商品によって使用方法が異なります。

ユーザビリティは大きなポイントのため、自身が使いやすいと感じる商品を選んでください。

吹きつけは短時間で、という人はふりかけタイプやスプレータイプを、丁寧に仕上げたいという人はパフタイプがおすすめです。

洗い落としやすいものを選ぶ

いくら負担の少ないパウダーでも頭皮に負担がかかるので、使用したらその日のうちに必ず洗い落としてください。

商品によっては定着性が高い反面落としにくいものや専用シャンプーが必要なものがあるので購入時にはチェックしましょう。

落としやすさを重視するのであればアミノ酸系のシャンプーで落とせる製品がおすすめです。

アミノ酸系のシャンプーは頭皮や髪の毛に優しく負担をかけないからです。

増毛パウダーの使い方

即効性のある増毛パウダーですが使用する際には忘れてはいけないポイントがあります。

増毛パウダーの正しい使い方を解説します。

掃除しやすい場所で使用する

パウダーは微粒子のため、毛髪に付着させる際には飛び散ることもあります。

使用時には掃除のしやすい場所、例えば浴場などで使用することをおすすめします。

また、首や服などにパウダーが付着することもあるので使用時には汚れてもよいタオルやケープを肩にかけてからのほうがよいでしょう。

髪の毛が乾いた状態で使用する

髪の毛が濡れた状態でパウダーを使用すると付着にムラが出ますし、パウダーがダマになることもあります。

そうなると不自然な仕上がりとなります。
自然な見た目を演出したいのであれば髪の毛をしっかり乾かしてからパウダーを使用してください。

適度な量を使用する

パウダーは適量を守りつけすぎないようにしてください。

つけすぎてしまうと余分なパウダーが落ちやすくなりますし、違和感のある見た目にもなります。

さらにつけすぎるとパウダーが早く減ってしまうのでコストパフォーマンスも悪くなります。
毛髪だけではなく懐にも優しくありません。

その日のうちに洗い落とす

パウダーを使用したのであれば、必ずその日のうちに洗い落としましょう。

前述した通り増毛パウダーは毛髪や頭皮に負担をかけ薄毛を進行させる原因にもなります。

さらに、パウダーが付着したまま就寝すると寝具にパウダーが付着し汚れてしまいます。

頭皮に異常がある時は使用を控える

頭皮に傷があったり炎症があったり、といった状態のときは増毛パウダーの使用を控えてください。

増毛パウダーが頭皮や毛髪に負担をかけ、悪化させてしまう可能性が高いからです。

まとめ

増毛パウダーは瞬時に薄毛をカバーできる便利なアイテムです。
ただし、あくまでも見た目をカバーするための物ですので育毛ケアを行うものではありません。

女性の薄毛やストレスや円形脱毛症といった症状以外で薄毛や脱毛が気になる人で状況を改善したいという人は、AGA治療など根本的な改善方法を検討することをおすすめします。

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