自分の髪や頭皮にあった「育毛シャンプー(スカルプシャンプー )」をどのように選んだらいいのか、実際に選んでみると難しいのではないかと思います。
育毛シャンプーと一言で言っても、さまざまな商品が販売されているためです。
でも、販売されている商品には特徴があり、成分も異なるために、やはり自分に合ったものを選ぶことが重要です。
そこでここでは、育毛シャンプーの選び方と題して、含まれている成分や期待できる効果などに言及し、自身に合ったシャンプーをどのように選べばいいのか詳しくお伝えしていきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
育毛シャンプー(スカルプシャンプー )の選び方
- 「医薬部外品」であること
- アミノ酸系界面活性剤が含まれていること
- 継続しやすい価格であること
- 肌質に合っていること
育毛シャンプーの選び方をまとめると、この4つのポイントが挙げられます。
順番に詳しく解説していきましょう。
「医薬部外品」であること
育毛シャンプー(スカルプシャンプー )は、薬事法の分類による「医薬部外品」と「化粧品」に該当するものが販売されています。
その中でも「医薬部外品」の商品を選ぶことが大切です。
なぜなら、やはり毛髪や頭皮のお悩みを抱えるあなたに対する効果が期待できるからです。
ちなみに育毛シャンプーをはじめ、育毛剤や発毛剤に対する薬事法の分類には、つぎの通り、の3つに分類されます。
- 医薬品
- 医薬部外品
- 化粧品
「医薬品」は、いわゆる薬のことで、医師の処方する薬をはじめとして、薬局などで販売されているものには第1類から第3類に分けられており、治療に活用します。
もっとも効果が優れているものになりますが、厚生労働大臣による製造・販売の許可が必要になります。
「医薬部外品」とは、厚生労働大臣が認可した有効成分が、一定の濃度で配合されているものです。
治療に活用するものではありませんが、防止や衛生を目的としたものであり、頭皮や毛髪の悩みを改善させる効果が期待できるものになるでしょう。
「化粧品」は清潔にしたり、美化することを目的としたものです。
アミノ酸系界面活性剤が含まれていること
育毛シャンプーを選ぶ際は、「アミノ酸系」の商品を選ぶようにしましょう。
一般的な市販のシャンプーには、洗浄力の強い成分が含まれています。
石油系の合成界面活性剤であり、なんと食器洗剤や衣類の洗剤の洗浄成分としても含まれていることが知られています。
石油系の合成界面活性剤は、ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸TEAと呼ばれるものです。
石油系の合成界面活性剤は、洗浄力が強いために洗い上がりがスッキリし、しかも価格が安いというメリットがあります。
しかし、洗浄力が強すぎて、頭皮にある必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮環境を悪化させてしまうリスクが高いのです。
実際、それらのシャンプーを使っている人の中には、洗浄しすぎて頭皮が乾燥してしまい、フケやかゆみに悩んでいるケースが多いのです。
これに対し、アミノ酸系のシャンプーを活用すると、洗浄成分として石油系の合成界面活性剤が活用されておらず、刺激が少なくなっています。
洗い上がりもマイルドで、必要な皮脂を残すことができますので頭皮環境を整えることができるのです。
ちなみにアミノ酸系の洗浄成分には、ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルアラニンK、ラウロイルグリシンTEAなどが配合されています。
継続しやすい価格であること
育毛シャンプーは、さまざまな商品が販売されており、価格もリーズナブルなものから高価なものまであります。
ある程度、効果が実感できるようになるまでには時間が必要となりますので、自身が続けられる価格のものを選ぶようにしましょう。
上記でもお伝えした通り、育毛シャンプーは医薬品ではありませんので、治療で活用するものではありません。
そのため、育毛シャンプーを使ったからと言って、すぐに何かしらの効果が現れるものではないのです。
少しずつ成分による変化が見られるようになるには、少なくとも6か月程度は必要だと言われています。
そのため、高価なものを購入して短期間しか活用しないよりかは、自身で手の届く範囲の価格のものを活用し、長く取り組めるようにしましょう。
肌質に合っていること
育毛シャンプーには、それぞれに配合されている成分に特徴がありますから、自身の肌質に合ったものを選ぶことが大切です。
例えば、乾燥肌でお悩みの方であれば、保湿成分が配合されているものを選ぶようにするといいでしょう。
敏感肌でお悩みの方であれば、低刺激のものを選ぶようにすれば、シャンプーの際にかゆみなどの改善が期待できます。
また、皮脂が過剰分泌しているような場合には、汚れをしっかりと落として、頭皮環境を整えるものにします。
育毛シャンプーの成分表を確認すれば、どのような症状に対するものなのか、記載されています。
必ず購入の際には確認するようにして、自身の肌質に合ったものを選ぶようにしましょう。
育毛シャンプーを選ぶ際に知っておきたい成分
育毛シャンプーを選ぶ際には、「自身の頭皮に合った成分」と「自分の頭皮に合わない成分」を基準にすることをおすすめします。
ここでは、それぞれの成分をご紹介しますので、必ず購入の際には成分表をチェックするようにしてください。
頭皮に良い成分
成分 | 特徴 |
グリチルリチン酸ジカリウム | 抗炎症・抗菌作用 |
イソプロピルメチルフェノール | 低刺激・殺菌・消臭効果 |
ノコギリヤシエキス | 抗炎症作用・抗酸化作用 |
センブリエキス | 抗炎症作用・抗酸化作用 |
イチョウ葉エキス | 血行促進・抗酸化作用 |
アデノシン | 血行促進 |
t-フラバノン | 血行促進 |
ビタミンE | 血行促進・抗酸化作用 |
育毛シャンプーに配合されている頭皮ケアに良い成分をまとめてみました。
洗浄成分としては低刺激となっており、保湿成分などについては血行促進や抗酸化作用に優れていることが分かります。
血行を促進させる成分は頭皮環境を整え、髪の健康を整えることが期待できますので、育毛シャンプー選びには欠かせない成分ですね。
注意したい成分
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウリン酸カリウム
- オレイン酸カリウム
- 脂肪酸ナトリウム
では、上記とは逆に、含まれていることで注意しなければならない成分をご紹介しましょう。
上記で掲げた6つの成分はいずれも、
- 石油系の合成界面活性剤
- 石鹸系界面活性剤
と呼ばれるものです。
これらは洗浄成分として活用されているものですが、それだけに頭皮環境まで破壊してしまう可能性のあるものだと理解しておく必要があります。
洗浄力の高さや泡立ちの良さ、また製造コストの低さはメリットでもあります。そのため、市販のシャンプーの多くに活用されています。
ただ、やはり頭皮への刺激が強く、頭皮トラブルの原因を生み出すことから育毛シャンプーとしてはおすすめできないものです。
またシリコン入りシャンプーにも注意が必要です。
シリコンとはシャンプーに含まれている成分で、キューティクルを保護し、指どおりを良くしてサラサラの髪に仕上げる効果に優れている成分です。
シリコンは安全性が高いといわれており、さまざまな育毛シャンプーにも配合されているのですが、頭皮への刺激が強いので注意が必要です。
特に泡立ちをよくするために界面活性剤が配合されているものは、頭皮トラブルを気にされる方であれば使わない方がいいでしょう。
ただ、ノンシリコンシャンプーに変更すると、シリコン入りで実感できた指どおりの良さが実感できなくなってしまいます。
特徴をよく理解して、自分の頭皮の状態や髪質に合ったものを選ぶようにするといいでしょう。
育毛シャンプー(スカルプシャンプー )を選ぶとどうなる?育毛効果はあるの?
- 毛髪や頭皮を健康に保つ
- 乾燥を防いで頭皮トラブルを抑える
- 毛髪にハリ・コシを与える
育毛シャンプーを使用すれば、どのような効果が期待できるのか、3つのポイントにまとめてみました。順番にご説明していきましょう。
毛髪や頭皮を健康に保つ
育毛シャンプーは頭皮環境を整えることに優れており、毛髪の成長に適した頭皮環境を維持する効果が期待できます。
頭皮には「常在菌」と呼ばれる、私たちの頭皮環境を守ってくれる菌が存在し、常にバリアとなってくれているのです。
この常在菌には、下記の通り、優れた働きがあると言われています。
- 保湿を促す
- 紫外線から守る
- 病原菌の侵入を防ぐ
つまり、この常在菌を洗浄力に強いシャンプーで落としてしまうと、このような作用が働かなくなってしまうのです。
皮脂を過剰分泌させてしまうことに繋がり、フケがかゆみが生じるといった悪循環によってどんどん頭皮環境が悪化します。
すると常在菌よりも育毛を阻止する悪玉菌が増殖をはじめるのです。
育毛シャンプーを使うことによって、頭皮に必要な善玉菌が育ちやす環境を維持することができ、悪玉菌も減らすことができます。
頭皮を健やかに保ち、髪を育てたい方であれば育毛シャンプーを取り入れることが大切なのです。
乾燥を防いで頭皮トラブルを抑える
育毛シャンプーは、市販の一般的なシャンプーよりもマイルドな洗浄力となっており、しかも保湿成分がしっかりと配合されていることから保湿に優れているのが特徴であると言えます。
頭皮や毛髪にトラブルが生じた際には、頭皮の汚れをしっかりと落とす、皮脂も綺麗に洗い流すことが大切のように感じます。
しかし、皮脂を落としすぎてしまうことで、頭皮を乾燥から守れなくなってしまい、むしろ頭皮トラブルの原因となってしまうのです。
そのため、洗浄力が強すぎるシャンプーを活用していると、必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮を乾燥させて、頭皮環境を悪化させて育毛環境を破壊してしまいます。
さらに、落としすぎた皮脂を補おうとして、過剰に分泌されてしまうことになり、頭皮のべたつきやニオイの原因にもなってしまうのです。
育毛シャンプーを活用すれば、このような洗いすぎを防ぐことができ、余分な皮脂だけを洗い落とすことによって、頭皮の環境を保つことがでるのです。
毛髪にハリ・コシを与える
毛髪のハリやコシは、髪の主成分であるタンパク質や水分、髪の表面のキューティクルによって生み出されるものです。
しかし、強い洗浄力の市販のシャンプーを活用すると、この主成分すべてに不足が生じてしまい、ハリやコシがなくなってしまうのです。
髪が細くなり、ボリュームがなくなってしまう、女性の毛髪に多い症状です。
育毛シャンプーには潤い成分や栄養素が含まれているために、毛髪や頭皮を守り、髪のハリやコシを維持することが期待できます。
まとめ
「育毛シャンプー(スカルプシャンプー )」をどのように選んだらいいのか、詳しく解説してみました。
実際に選んでみると難しいのではないかと思います。
育毛シャンプーと一言で言っても、さまざまな商品が販売されているために、実際に選んでみると難しさを感じる方も多いでしょう。
ここでは、育毛シャンプーの選び方として、含まれている成分や期待できる効果などに言及し、自身に合ったシャンプーをどのように選べばいいのか詳しくお伝えしました。
販売されている商品には特徴があり、成分も異なるために、自分に合ったシャンプーを選ぶためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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