「髪が…気になってきたんだけど…」
髪の悩みを持つ人にとっては、何か取り組みが必要であるのは分かっているとしても、何をすればいいのか分からないということも多いでしょう。
薬をつければいいのか、毛髪に優しいシャンプーを活用すればいいのか、髪に必要な栄養を摂ればいいのか、などなど。
毛髪の悩みは、病気や健康の悩みと同じで、さまざまな取り組みを同時進行で行っていくと効果的です。
どのような取り組みが必要なのか、ここでは、
- 生活の見直し
- 頭皮環境の整え
- 頭皮や毛髪へのアプローチ
といった3つの観点から、育毛の方法や種類についてご紹介していきます。
ぜひじっくりと記事を読んでみて、できることから育毛に取り組んでみてくださいね。
育毛は生活の見直しから!すぐにできる育毛の方法や種類
「育毛」というと、いきなり毛髪へのアプローチが必要なイメージがありますが、身体の一部になりますから健康への取り組みが大切です。
例えば、風邪を引いた時には、身体を温めたり、睡眠をしっかり取ったり、必要な栄養を摂ることが重要ですよね。
同じように、毛髪を育てるための土台作りがとても大切になるのです。
生活習慣の改善
- 生活リズムを整える
- 睡眠時間・質
- 栄養バランス
生活習慣の改善は具体的には上記3つにまとめることができます。
「生活リズム」は、健康的に生活するための基本であると言えます。
それは、そのほかの「睡眠」「栄養」にも大きな影響を及ぼすからです。
例えば、夜更かしをしていると、起床時間が必然的に遅くなり、朝日を浴びる時間が少なくなります。
すると脳内ホルモンの一つである「セロトニン」の分泌量が少なくなってしまうことが分かっています。
セロトニンは睡眠に大きな影響を与えるホルモンであり、睡眠時間や質を落としてしまいます。
すると、自律神経の働きが悪くなってしまい、全身の血流量が低下してしまうのです。
血液の流れが少なくなると、健康に悪影響を及ぼし、頭皮の血流のも左右されますからハゲや薄毛の原因になってしまうのです。
また、生活リズムが崩れると、外食やコンビニ食が多くなる傾向があり、頭皮や毛髪に必要な栄養素がしっかりと摂れなくなってしまいます。
すると、頭皮に栄養を送り届けることができなくなってしまい、結果的に育毛を妨げることになってしまうのです。
ストレスの解消
ストレスは、自律神経の働きを損ねてしまい、頭皮環境を悪化させてしまう要因となります。
自律神経とは「交感神経」「副交感神経」の2つの働きからなっており、無意識にコントロールすることができます。
交感神経は、緊張感を高めることができ、集中力が必要な仕事や試験などのシーンにおいて優位に働く神経です。
副交感神経は、リラックスして心身を休めることができ、自宅でくつろいでいるときや趣味、運動などに取り組んでいるときに優位になります。
つまり、オンとオフを無意識に切り替えることができる神経なのですが、ストレスが蓄積すると、交感神経ばかりが優位になってしまいます。
自宅などでくつろいでいても緊張感が高まってしまうのです。
すると、全身の血流を低下させてしまうことになり、結果的に毛髪にまで影響を及ぼしてしまうのです。
そのため、日ごろからストレスをためない方法や解消させる方法を持っておくことが大切です。
自宅ではうまく切り替えるようにしたり、お気に入りのカフェでリラックスすること、ジムで運動することなどが適しています。
運動習慣
運動習慣がないと、筋肉量が落ちてしまい、全身の血流を低下させてしまいます。
頭皮や毛髪とは関係ないと思っていても、結果的に毛髪にまで影響を及ぼすことになるのです。
そのため、軽めの運動で構わないので、運動習慣を持つようにしましょう。
仕事が忙しくて時間が取れないという人でも、仕事から帰宅する際に、いつもより多めに歩いてみるとか、職場ではエレベーターを使わないということだけでも運動になります。
まとまって運動の時間を取るよりも、運動習慣を持つ方が大切ですので、今の生活を崩さない中で何ができるのか考えてみるといいでしょう。
育毛は頭皮環境を整えよう!育毛の方法や種類
育毛は頭皮に生えている毛髪に対して行うものですから、毛髪や頭皮に直接アプローチすることはとても大切です。
場合によっては、今までのアプローチ方法が間違っているために、ハゲや薄毛の原因になっていることもあります。
そのため、正しい方法を理解して、頭皮環境を整えていくといいでしょう。
頭皮ケア
「頭皮ケア」は、次に掲げている「シャンプー」や「マッサージ」に繋がってくるのですが、頭皮を意識するということが大切になります。
というのも、「育毛」というとどうしても毛髪だけに意識が行ってしまいます。
しかし、毛髪が育つのは頭皮ですし、毛根から直接生えているものだという意識が大切なのです。
言い換えてみれば、野菜や植物を育てるための「土」「田」「畑」を耕したり、整えたりするようなイメージです。
毛髪がしっかりと育つような土壌が整っていないことには、育毛に取り組むことなどできないのです。
具体的に取り組むべきこととして、次の「シャンプー」「マッサージ」などといった観点からみなしていくといいでしょう。
シャンプー
「シャンプー」は多くの人が毎日取り組む習慣ですから、その方法を間違っていれば毛髪に悪影響を与えてしまうことになります。
みなさんは、正しいシャンプーの方法はご存じでしょうか。
かゆみを取りたいと思って、爪でガシガシと擦ったりしていないでしょうか。
基本的にシャンプーは、毛髪を洗うというだけではなく、頭皮を洗うという意識も持っておく必要があります。
しっかりとお湯をかけ、毛髪についた汚れを落としてから、シャンプーを付けて洗っていきます。
シャンプーでは、頭皮をマッサージするように洗うことがポイントです。
シャンプー後には、すすぎ残しがないようにお湯をしっかりとかけるようにしましょう。
シャンプー後にかゆみが残ってしまう場合には、頭皮が炎症を起こしている可能性がありますから、頭皮や毛髪に優しい素材のものに変更するようにしましょう。
お風呂上りに髪を乾かす際には、ドライヤーを近づけないようにし、毛髪や頭皮に負担をかけないようにすることが大切です。
マッサージ
シャンプーをする際には、頭皮をマッサージするようにします。
すると、頭皮の血流量が上昇し、毛髪に十分な栄養を送り届けることができるようになります。
また、シャンプー後やお風呂上がりの際に、指の腹を活用してマッサージすることがおすすめです。
入浴で血流量が高まっていることに加えて、マッサージによってさらに上昇させることができるからです。
ただ、マッサージでは決して爪を立てないようにして、頭皮に負担をかけないようにしましょう。
育毛は頭皮や毛髪からアプローチ!育毛の方法や種類
上記の取り組みは、日常生活上で常に取り組んでおくべきことばかりですが、ハゲや薄毛が少しずつ進行してくると、それだけでは対応しきれなくなります。
そのため、頭皮や毛髪に直接アプローチするような方法を取ることが必要になります。
薬やサプリメント、育毛や発毛に効果がある製品の活用などが挙げられます。
治療薬
育毛治療を専門にしているクリニックでは、治療薬を用いてハゲや薄毛の原因を改善していきます。
男性のハゲや薄毛の原因として多いものに「男性型脱毛症(AGA)」があります。
男性型脱毛症(AGA)とは、男性ホルモン「テストステロン」と5αリダクターゼII型という酵素が結合し、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が発生することによって生じる症状であると言われています。
クリニックで活用される治療薬は、このジヒドロテストステロン(DHT)への合成を抑制するためのものです。
よく活用されている治療薬として「プロペシア錠」があります。
プロペシア錠には「フィナステリド」と呼ばれる有効成分が含まれており、男性ホルモンの正常化と共に、発毛効果についても認められています。
わが国では2005年に厚生労働省に認可されており、すでに世界60か国以上の国々で男性型脱毛症(AGA)の治療薬として活用されています。
育毛サプリメント
育毛にアプローチできるサプリメントも数多く販売されています。
「育毛サプリメント」とはどのようなものかというと、上記で説明した治療薬ではなく、食品として販売されているもので、安全性は高いことが知られています。
「本当に効果あるの?」という意見も多くみられていますが、「育毛サプリメント」には育毛に有効な成分が含まれていることから、「抜け毛が減った」「効果を感じた」といった口コミは少なくありません。
育毛サプリメントに含まれている成分で代表的なものに「亜鉛」があります。
亜鉛は毛髪の育成に欠かせないミネラルであると言われており、食事で摂取したたんぱく質を毛髪に変える働きを持っています。
その他にも、ビタミンB2は、毛髪を促す細胞の再生をサポートするものですから、しっかりと摂取しておくことで頭皮の新陳代謝が活発になると言われています。
さらにビタミンAやC、Eにも新陳代謝を促し、頭皮環境を整える作用がありますし、育毛サプリメントに多く含まれるようになった「ノコギリヤシ」「イソフラボン」については男性ホルモンに直接働きかけることができるものとして注目されています。
特に栄養が偏っていたり、補助的に栄養をサポートするといった観点から見ると、育毛サプリメントの活用はとても有効な手段であると言えるでしょう。
育毛剤
「育毛剤」とは、いま生えている毛髪に対してアプローチすることができるもので、薬局やドラッグストアなどで手軽に購入することができます。
「医薬部外品」として販売されているもので、毛髪を育て、抜け毛を予防するために役立つものです。
そのため、「抜け毛が気になってきた」「毛髪にボリュームがなくなった」「このままハゲにならないようにしたい」といった人にピッタリなのが育毛剤と言えるでしょう。
育毛剤には、頭皮の血行を促し、頭皮に直接栄養を与える働きを持っている成分が含まれています。
ハゲや薄毛が進行してくると、髪が細くなったり、ハリやコシがなくなってくることがあります。
この状態で育毛剤を使用すると、抜けにくい丈夫な毛髪に育てることができるのです。
発毛剤
発毛剤とは、ハゲになってしまったり、抜け毛によって抜け落ちてしまった頭皮から、また髪が生えてくるようにするためのものです。
医薬品として販売されているもので、発毛成分が含まれており、新しい毛髪が生えるように、また生えてきた毛髪を成長させるような効果が期待できます。
発毛剤に含まれている成分には、「ミノキシジル」が注目されています。
頭皮にある毛根に存在する毛乳頭細胞に直接働きかけることができ、毛髪を作り出す毛母細胞を活発化させることに優れています。
そのため、ハゲや薄毛が進行しているとしても、毛髪を発毛させ、さらにその毛髪を強くたくましい毛髪へと育てることが期待できるのです。
育毛シャンプー
育毛シャンプーとは、頭皮環境を整え、毛髪が健康的に育つことができるようにするためのシャンプーです。
一般的なシャンプーは洗浄力が強すぎてしまい、汚れはしっかりと落とせるものの、頭皮環境を乱してしまうことがあります。
頭皮には常在菌が存在しますが、それまでも洗い落としてしまうからです。
育毛シャンプーは常在菌を残したまま、汚れを洗い落とせるとても優しい素材となっており、しかも育毛成分が含まれていることから、毛髪を健康に導くこともできるのです。
そのため、一般的なシャンプーでは洗髪後にかゆみが出るような場合であれば、すぐに育毛シャンプーに変更したほうがいいでしょう。
まとめ
育毛の方法や種類を徹底解説しました。
髪が気になりだしたり、悩みを持つようになると、髪に対するアプローチの必要性について自覚するようになります。
ただ、何かしら取り組みが必要だと感じていても、どのような取り組みをすればいいのか分からないということが多いのです。
ここで説明したものは、日常生活において取り組めるものから、ハゲや薄毛が進行して取り組めるものまで取り上げてみました。
- 生活の見直し
- 頭皮環境の整え
- 頭皮や毛髪へのアプローチ
といった3つの観点は、育毛に取り組むうえでとても大切な要素です。
ぜひじっくりと記事を読み返してみて、できることから育毛に取り組んでみましょう。